注文住宅の階段10種類!タイプ別特徴や階段下の活用方法を紹介|美濃加茂市のふくもくの家

2024.09.09

みなさんこんにちは、ふくもくの家です。
今回は2階建て以上のマイホームには欠かせない、階段について紹介します。
階段はマイホーム生活を豊かにしたり、室内空間をおしゃれに演出したりする重要なカギになるので、ぜひこだわって欲しいポイントです。注文住宅で選べる階段の種類や配置、階段下の活用方法について解説しますので、理想のマイホームにぴったりなものを見つけてくださいね。

注文住宅ならこだわるべき!階段の種類や配置で暮らしを豊かに

少し前まで階段は、玄関や廊下などどの住宅でもある程度決まった場所に設置するのが一般的でした。しかし近年では、リビングに設置する家庭も増えており、室内空間をおしゃれに演出したりコミュニケーションのきっかけをつくったりする手段として注目されています。
また階段は足を踏み外すなどの事故が起きやすい場所でもあるので、家族が歳を重ねても安全に暮らせるような配慮が必要です。注文住宅ならさまざまな外観や形状、素材から選べるので、満足度の高いマイホームづくりを目指すために階段はこだわりたいポイントです。

階段を構成する部材の名称

まず階段の種類を解説する前に、階段を構成する部材や名称について簡単に紹介します。

名称読み方特徴
踏み板ふみいた足を乗せる部分に配置される板。
建築基準法で奥行15㎝以上と定められている。
蹴上けあげ踏み板から踏み板までを測った高さ。
建築基準法で23㎝以下と定められている。
蹴込み板けこみいた上下の踏み板を繋ぐ垂直の部分に配置される板。
階段の種類によっては配置されない。
踊り場おどりば通常よりも広い面積の踏み板で、方向転換する場所として活躍する。
建築基準法により高さ4m以上の階段で必須と定められている。
上記の解説を参考に、各階段の特徴をチェックしてくださいね。

階段の外観4種類の特徴とメリット・デメリット

空間の雰囲気を左右する階段の外観4タイプの特徴について、メリット・デメリットと共に解説します。

箱型階段(ボックス階段)

箱型階段は、踏み板と蹴込み板で構成され、箱を何段も積み重ねたような隙間のない階段です。昔から日本の住宅で長く使われてきたため、なじみ深く安心感のあるデザインでしょう。
基本的に箱階段は両側を壁で囲むため、階段を目立たせたくない間取りにぴったりです。階段下スペースをトイレやクローゼットなどに活用できるので、実用性が高く失敗しにくい階段と言えます。

デメリットとして周囲が壁に囲まれているため圧迫感があることが挙げられますが、使い慣れている人にとってはあまり大きな問題にならないでしょう。

オープン型階段(スケルトン階段)

オープン階段は踏み板と骨組みだけで構成されており、階段の奥まで視線が抜ける透け感がおしゃれな階段です。
玄関でもリビングでもインテリア性を発揮し、フォトジェニックな空間を演出してくれるでしょう。
光や風を遮らないため、室内を明るく開放的にしてくれるも魅力的です。

一方、壁で支える箱型階段と比べて強度を確保するのにコストがかかるのがデメリットと言えます。
また手すりや階段に隙間から小さなお子さまが落下するリスクがあるため、落下防止ネットやパネルなどで対策をするのがおすすめです。

ひな壇階段

ひな壇階段は箱階段のようなボックス型で、壁をなくすことでステップの側面を露出させ、横からみたときにひな壇のように見える階段です。オープン階段と同様に開放感があり、窓際やリビングに設置すると光を取り入れながら部屋を広く見せるメリットがあります。

デメリットとしては、部屋を仕切る壁が少ないため、プライベートを確保しにくい点です。プライバシーを確保したいと考える家族がいる場合は、箱階段など空間を分けられるタイプが無難でしょう。

片持ち階段

片持ち階段は、踏み板を片側の壁に突き刺した階段です。まるで宙に浮いているような見た目は、スタイリッシュかつユニークで、遊びに来た来客の目を惹くでしょう。

片方の壁で踏み板を支えるため壁には十分な強度が必要であり、隙間からの落下対策も必要です。

階段の形状6種類の特徴とメリット・デメリット

階段の上り下りのしやすさや設置に必要なスペースは、階段の形状によって異なります。
ここでは、主な形状6種類の特徴やメリット・デメリットについて解説します。

直階段(ストレート)

直階段は、上と下の階を真っ直ぐ結ぶ折り返しのない階段です。
シンプルなつくりで部材や工程が最低限で済むため、コストダウンが期待できます。
ただし直階段は勾配が急になりやすいうえ、踏み外した際に一番下まで落ちてしまうリスクがあるので、中間地点に踊り場を設けたり踏板に滑り止めをつけたりするなどの安全対策が必要です。

かね折れ階段(L字型)

かね折れ階段は、段の途中でL字型に方向転換する階段です。踊り場や斜めの段を設置することで、進む方向を90度変えます。上から落下してもL字部分で止まりやすいため、直階段よりも安全性が高いと言えるでしょう。建物や部屋の壁に沿って設置しやすく、比較的小スペースに階段を収められますが、直階段よりもコストがかかるのが欠点です。

折り返し階段

折り返し階段は、かね折れ階段をもう一段階折り曲げてU字型にし、180度転換する階段です。踊り場のスペースが広いため、かね折れ階段よりもさらに安全性が高く、勾配もゆるやかです。その分段数が増えるため費用が高くなりやすく、設置に広めのスペースが必要なのがデメリットと言えます。

回り階段

回り階段は、折り返し階段と同様に途中で180度向きを変える階段です。折り返し階段は踊り場の踏み板が平らなのに対し、周り階段は三角の踏み板を組み合わせてつくられています。
上で足を踏み外しても途中で止まりやすいですが、踊り場の踏み板の内側が狭いので、そこでも踏み外さないように注意が必要です。

カーブ階段(サーキュラー)

カーブ階段は、上下の階を柔らかな曲線で結ぶ階段です。輸入住宅やホテルなど洋風の住宅に見られるデザインで、一般的な住宅とは一味違った優雅な空間を演出できるでしょう。
費用は高めで、設置には広いスペースが必要なケースが多いです。

らせん階段(スパイラル)

らせん階段は、1本の柱を軸に踏み板をぐるぐるとスパイラル状に配置した階段です。
踏み込み板のないスケルトンタイプが主流で、リビングなどに設置すると「魅せる階段」として来客にインパクトを残せるでしょう。
ただし内側に近いほど踏み板が狭くなるため、足を踏み外さないように注意する必要があります。形も複雑で設計や施工に手間がかかるので、他の階段よりも高額です。

階段の手すりは2種類!タイプは階段のデザインで決まる

階段のデザインを検討する上で欠かせないのが、上り下り時の安全性を確保するための手すりです。手すりは主に「壁付け」と「オープン」の2種類に分けられ、両側に壁がある箱階段は壁付け、壁のない階段はオープンタイプを設置するのが基本です。オープンタイプは隙間から落下するリスクもあるため、安全性を高めるならパネルつきのタイプが安心でしょう。

手すりなしはNG!実は建築基準法で義務付けられている

「階段に手すりが無くても上り下りできるから、手すりを無くしてコストダウンしたい」
そのような考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながらNGです。建築基準法第25条に、階段の手すりについて下記の取り決めがあります。

・階段の少なくとも片側には手すりが必要
・手すりが無い側には壁が必要
・高さ1m以下の階段の部分には適用しない

たとえば階段の両側に壁がある場合、必ず片方には手すりを設けるのが必須です。両側に壁がない場合は、両側に手すりを設置する必要があります。

一方スキップフロアなどによくある1m以下の階段なら、手すりの設置義務はありません。また手すりの高さに決まりはなく、75~80㎝程度が一般的です。手すりは、小さなお子様が上り下りする際や、ご家族が歩行が困難になった際に命や生活を守る手段になるので、設計士と相談しながら最適なものを選びましょう。

ホール階段とリビング階段、使いやすいのはどっち?

階段の主な設置場所として、階段ホールとリビングがあります。
それぞれのメリット、デメリットは下記のとおりです。

設置場所メリットデメリット
ホール・個人のプライベートを確保しやすい
・リビングの冷暖房が効きやすい
・生活音や匂いが2階に影響しにくい
・階段を設置する廊下が必要
・家族とコミュニケーションが取りにくい
リビング・家族とコミュニケーションがとりやすい
・廊下を減らしてリビングを広げられる
・家全体の温度差が少なくなる
・プライバシーが確保しにくい
・冷暖房の効率が下がりやすい
・匂いや音が2階へ影響しやすい
家族間のコミュニケーションを大切にしたいならリビング階段、個人のプライバシーを大切にしたいならホール階段が人気です。建ててから後悔しないためにも、一緒に暮らすご家族と意見をすり合わせてから選んでくださいね。

階段下のデッドスペースを有効活用する方法7例

一般的な住宅の階段下には、平均1~1.5畳程度のデッドスペースが発生します。マイホームの限られた空間を余すことなく使うために、階段下の上手な活用方法を7つ紹介します。

収納

マイホームを綺麗に保つために収納をたっぷり確保したい方は、収納場所としての活用が最適です。階段下を収納場所にする場合は、収納したいもののサイズや使う頻度、用途などを想定して設計すると上手く活用できるでしょう。

トイレ

階段下をトイレにすると、他の間取りに当てられるスペースがぐっと広がります。天井が低く圧迫感を感じやすいため、空間を広く見せる効果がある明るい色を壁紙に採用する等の工夫がおすすめです。

テレビの配置やディスプレイスペース

オープン階段をリビングに配置するなら、階段下をテレビやディスプレイスペースに活用できます。デザイン性の高い階段なら、おしゃれなアクセントになるでしょう。ただし十分にスペースが確保できない場合は圧迫感が出てしまうため、何を置きたいかあらかじめ想定して階段の位置を考えるのが重要です。

スタディ・ワークスペース

リビング階段なら造作のデスクを設置して、スタディ・ワークスペースにするのも人気があります。お子さまを見守りながら仕事や家事がしたいご家庭に、メリットが大きい間取りです。

子どもの遊べるスペース

階段下の小さなスペースは、小さなお子さまのプレイルームとしても活躍します。秘密基地のような空間に、お子さまの目が輝くでしょう。散らかりがちなおもちゃを片付ける空間としても活用できるので、お子さまがいてもリビングをすっきり保ちたい方にぴったりです。

ヌック

ヌックはスコットランド語の「ヌーク(neuk)」が語源で、「小さくて居心地のいい空間」を意味します。家族が集まる空間で自分だけの時間を過ごせるスペースとして、近年人気が集まっている間取りです。読書をしたりお昼寝をしたり、フレキシブルに楽しめる空間が欲しい方に選ばれています。

注文住宅間取りづくりで失敗しない!階段づくりのポイント

ここまで、注文住宅で選べる階段の種類と特徴についてご紹介しました。他にも、階段づくりで成功するために抑えておきたいポイントを4つ解説します。

上り下りがしやすい高さや幅で設置する

階段の幅や長さは建築基準法で最低基準が決められていますが、基準ギリギリの数値でつくると、高さが急すぎたり足を置く幅が足りなかったりして上り下りしにくいという声が多い傾向です。階段づくりのプロである設計士と相談しながら、日々の生活が楽になる高さや幅を選びましょう。

家族の安全や健康に配慮する

階段での転倒や落下事故は、家庭内で発生しやすい事故のひとつです。現在ご家族に高齢の方や小さなお子さまがいる場合だけでなく、お客様自身が将来年を重ねた際に安全に暮らせるのを想定して、階段の高さや幅、踊り場の向きや、隙間からの落下対策などをおこないましょう。

リビングの吹き抜け階段の場合は冷暖房対策をする

リビングに吹き抜け階段があると冷暖房が効きにくく、光熱費が高くなりやすい傾向です。家全体の断熱性能を向上させたり、天井部分にシーリングファンを取り付けたりして、冷暖房の効きを効率よくするのが重要です。

ふくもくの家は、省エネ住宅最高水準である「ZEH住宅」の基準を満たす断熱性能を標準装備しているので、リビング階段も安心してお選びくださいね。

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階段や手すりの素材にこだわる

階段や手すりの素材は、木や金属などさまざまな素材から選べます。ナチュラルで温かみのある空間なら木材、スタイリッシュでモダンな雰囲気を演出したいならアイアンなど、その空間に馴染むものやアクセントになるものを選ぶと満足のいく仕上がりになるでしょう。

まとめ

注文住宅の階段は、暮らしやすさやインテリア性を左右する重要な設備のひとつです。デザインや形状でメリット・デメリットが異なるので、理想の暮らしに近づけるようなもの選びましょう。
また階段のタイプによっては、ハウスメーカーや工務店に断られてしまうケースもあります。弊社ではお客様のご希望される階段に適した間取りを提案可能ですので、ぜひお気軽にお声がけください。

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