風呂やトイレに窓は必要?窓なしのメリットやデメリットを解説|美濃加茂市のふくもくの家

2024.10.07

みなさんこんにちは、ふくもくの家です。
今回のテーマは、「お風呂やトイレに窓はいる?いらない?」です。以前は風呂やトイレに窓のある間取りが当たり前でしたが、近年は窓を不要と考えるご家庭も増えています。
しかし後から窓をつけようとするとコストがかかるため、本当に窓なしで後悔しないか悩みますよね。そこでこの記事では風呂やトイレを窓なしにするメリットやデメリット、後悔しないためのコツを解説しますので、家づくりの参考にしてください。

風呂やトイレにある窓が果たす3つの役目

風呂やトイレに窓を採用するかは、その窓にどのような役目があるのか知らないと判断できませんよね。そこで風呂やトイレの窓が果たす主な役目について、3つ解説します。

室内に光を取り入れる

窓が果たすもっとも大きな役割は、外からの日光を室内に取り込むことです。日中に自然採光があると室内が明るい印象になり、リラックスできると感じる方も多くいらっしゃいます。日中にできるだけ照明を使わず自然採光のみで過ごしたい方にとっても、窓は必須と言えるでしょう。

通気性を良くする

風呂やトイレの窓を開ければ自然の風を取り入れられるため、手軽に外の空気を味わえます。とくに暑い時期は室内に熱がこもりやすいため、のぼせや熱中症対策で活躍するでしょう。また電気代をかけずに浴室換気したい場合にも活躍しますが、効率よく換気をするには窓を閉めて換気扇のみを使う方が有効だとされています。

開放感を演出する

基本的に風呂やトイレは狭くて閉鎖的な空間であり、窓があることで開放感が生まれます。とくに風呂から景色を眺めてリラックスしたい方にとって、窓は欠かせないでしょう狭く密閉した空間が苦手な方にとっても、窓の設置は安心材料になります。

風呂やトイレを窓なしにするデメリット

風呂やトイレを窓なしにするデメリットは、前述した「窓が果たす役目」を得られない点です。日光が入らないため昼間でも電気をつける必要があるので、光熱費が気になる方もいるでしょう。また外が見えない小さな空間に閉塞感を感じ、苦痛を感じる可能性もあります。

風呂やトイレを窓なしにする6つのメリット

窓なしの風呂やトイレが「窓が果たす役目」を得られない一方、窓がないことで得られるメリットも多数存在します。そのなかでも魅力が大きいメリットについて、6つ解説します。

室内の断熱性・気密性が向上する

一年中快適なマイホームにするには、室内の熱が外に逃げたり外気の熱が入ってきたりするのを防ぐ「断熱性」や「気密性」の高さが不可欠です。とくに熱が出入りしやすいのがドアや窓などの開口部なので、窓を無くすだけで室内の断熱性がグッと上がります。また風呂やトイレは、リビングなどエアコンで温度調整されたエリアと温度差が生まれやすく、ヒートショックが起きやすい場所です。風呂やトイレの断熱性を高めて他のエリアとの温度差を小さくするのは、命や健康を守るためにも重要なポイントと言えます。

結露が発生しにくい

室内外の温度差によって発生する結露は、とくに外気の冷たい空気で冷やされた窓の周辺で発生します。結露して濡れた窓の周辺はカビが発生しやすいため、結露するたびに拭う作業が必要です。当然窓がなければ窓周りが結露する心配がないため、寒い時期に冷たく濡れた窓を拭う一手間を省けるでしょう。

窓の掃除や管理がいらない

窓がない場合、窓ガラスやレールなどの管理が不要になるので掃除の手間が大幅に省けます。窓周りのコーキングのカビや劣化なども気にしなくて済むため、風呂やトイレの管理が楽になるでしょう。

プライバシーが守られる

基本的に風呂やトイレの窓は、外部から見えない位置に設置したりすりガラスにしたりする場合がほとんどのため、最低限のプライバシーは確保されています。それでも、夜は室内に照明がつくと外から中の人影が見えやすく、浴室やトイレを使用中だと把握できてしまうでしょう。窓なしなら外部から中が見える心配がないため、人目を気にせず安心して使用できます。

防犯性が高くなる

風呂やトイレの窓は、プライバシーを確保するために道路から見えない場所に配置されている分、空き巣の侵入経路や覗き被害に遭う恐れがあります。とくに換気などを目的に開けっ放しにしている家庭では、注意が必要です。一方窓を採用しなければ、風呂やトイレからの侵入・覗きを警戒する必要がゼロになります。

建築コストが下がる

家を建てる場合、窓の数が多ければ多いほど建築コストが高くなるのが基本です。とくに断熱性の高い窓は、通常の窓よりも高価です。風呂やトイレの窓を採用しなければその分だけコストが下がり、他の設備やこだわりたいポイントに予算を回せるでしょう。

デザインや間取りの自由度が上がる

窓をつけたい部屋は必ず、室内の一面以上が外に接している必要があります。とくにプライバシーや防犯に配慮するなら、道路や人の目が多い場所に面していない場所を選ぶのが理想です。一方窓がなければ外に接する面を気にする必要もなく、間取りの自由度が高まります。窓を意識したデザインも必要ないため、インテリアや設備の配置場所もこだわりやすくなるでしょう。

窓なしで後悔をしないためのコツや注意点

窓なしで後悔しないためには、換気扇の設置場所にこだわりましょう。とくにトイレの換気扇は空気の入れ替えだけでなく、匂いを排出する役割もあるので、空気の流れを考慮して位置を決めるのが重要です。圧迫感を和らげたい場合は天井を高くしたり、明るい色の壁面を採用したりするのがおすすめです。また窓がない場合、停電時に外の明かりに頼れないデメリットがあります。室内や入り口付近に懐中電灯などを用意しておくと、万が一の場合も安心でしょう。建築後に「やっぱり窓が欲しい」と思って窓を後付けしようとすると数十万円程度かかるので、窓の有無は慎重に検討した方が後悔は少なくなるでしょう。

風呂に窓がなくても換気はできる?

風呂の窓の有無でもっとも気になるのが、換気性能ですよね。風呂のカビを防ぐためには、使用後に必ず換気をする必要あります。その際窓を開けながら換気扇をかけた方が乾きは早いと考える方もいますが、実際は窓やドアを閉めたまま換気扇のみで乾燥した方が効率的だと言われています。窓から入った空気が換気扇から出て行ってしまい、窓の周辺しか空気が循環しないためです。もし窓を開けて換気をするには、2つ以上の窓を対角線上に設置する必要があります。しかし狭い室内に窓を2つ設けるのは、難しいケースも多いでしょう。そのため風呂の窓がなくても、換気扇があれば換気面は問題ありません。より効率的で確実に換気をしたい場合は、浴室内に「浴室乾燥機能」を採用するのもおすすめです。

風呂やトイレに窓を採用する場合に失敗しないポイント

窓を採用しないメリットを知っても「自然採光をできるだけ取り入れたい」「外の景色を見ながらリラックスしたい」などの理由で、やっぱり窓が欲しいと考える方もいらっしゃるでしょう。そこでここでは、窓の魅力を維持しつつデメリットを低減させる設備や機能について3つ解説します。

ルーバー窓で外からの視線を遮る

「窓から外の空気を取り入れたいけれどプライバシーも守りたい」という場合は、ルーバー窓が活躍します。ルーバー窓は、ブラインドのように複数の細長いガラス板などが並んだ窓で、外からの視線を遮りつつ採光や外気を取り入れられるのが魅力です。ただしルーバー窓には鍵がついておらず、外からの取り外しもできるため防犯面に不安があります。格子をつけたり、専用器具を使って窓を固定したりするなどの対策が必要です。

横滑り窓や複層ガラスで断熱性をアップさせる

窓をつけても室内の断熱性を維持したい場合は、複層ガラスがおすすめです。2層になったガラスの空間に乾燥剤入りの金属部材を挟み込み、その中に乾燥空気を封入することで外気温が室内に伝わりにくくなり、断熱効果や結露対策が期待できます。また窓のレールに沿って丈夫の吊元がスライドし、窓の下部を外に滑り出さるように開閉する横滑り窓も、断熱性が高いため人気です。

目的が採光や景観ならFIX窓も◎

窓の目的が採光や景観で通気性を求めていない場合は、開閉の機能がない壁にはめ込まれているだけの「FIX窓」を設置するのもひとつの方法です。開放できないため防犯性が高く、一般的な窓よりもコストが低いメリットもあります。

風呂やトイレの窓なしは建築基準法違反になる?

そもそも風呂やトイレに窓がない場合、採光や通気性等の問題で建築基準法に違反しないのでしょうか。結論から述べると、風呂やトイレに窓がなくて建築基準法違反になるケースはほとんどあいりません。

建築基準法の第28条では「居室には採光や換気に必要な窓を設けなければならない」と定められていますが、浴室や脱衣洗面所は居室に含まれないためです。
一方トイレは、同じく建築基準法の第28条で、「採光及び換気のため直接外気に接する窓を設けなければならない」と規定されています。しかし水洗トイレの場合は、窓の役割に代わる照明器具と換気扇が設置されていれば問題ないと記載されています。風呂屋トイレに窓を採用しないことで建築基準法に反する可能性は低いので、窓の有無はメリットやデメリットを基準に選んで問題ないでしょう。

まとめ

風呂やトイレの窓を採用しなくても、生活に大きな支障がないケースがほとんどです。断熱性や気密性を向上させたい、掃除や管理の手間を省きたいご家庭にとって、窓なしのメリットは多いと言えます。一方日中は照明を極力使わずに自然採光だけで過ごしたい方や、手軽に外の風を室内に取り込みたい方には、窓の存在が不可欠でしょう。窓の有無によるメリットやデメリットを比較し、お客様が求める快適なマイホームにぴったりな方を選んでくださいね。

ふくもくの家では、経験豊かな設計士がお客様のご要望に適したプランをご提案しますので、窓の配置に悩まれている方も安心してご相談ください。

岐阜県美濃加茂市で妥協のない家づくりを目指すなら「ふくもくの家」におまかせ!

岐阜県美濃加茂市周辺で、デザインにも機能性にもこだわりぬいた家づくりを目指すなら「ふくもくの家」にご相談ください。設計士がお客様のご希望や不安を丁寧にヒアリングし、お客様の夢のマイホームプランを叶える最適なプランをご提案いたします。

>>ふくもくの家づくりのコンセプトはコチラ

「実際に体感してみないと判断できない……」
そのような方はぜひ、弊社自慢の家を体感できるモデルハウスにお越しください。予約制で随時開催しておりますので、ネットや電話でお気軽にご相談いただけます。

>>>お問い合わせはコチラ

ふくもくの家では、お家づくりに係るイベントも随時開催していますので、ご興味のある方はぜひイベント情報もチェックしてくださいね。

>>最新のイベント情報はコチラ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。