断熱材9種類の特徴を比較!失敗しない選び方もわかりやすく解説|美濃加茂市のふくもくの家
2024.10.14
みなさんこんにちは、ふくもくの家です。
今回は、マイホームの断熱性能を向上させるのに欠かせない「断熱材」についてお話します。
断熱材には繊維系や発泡プラスチック系などさまざまな種類があるため、どれを選べば正解なのか悩む方多くいらっしゃいます。そこでこの記事では、断熱材9種類の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説しますので、一年中快適なマイホームを手に入れたい方は参考にしてください。
省エネや住宅の快適性を向上させるには断熱性の高さが必要不可欠
建物の室内温度を一年中適温に保ちやすくするには、室内外の熱移動を減少させる「断熱性能」を高くする必要があります。断熱性能が高い家は、夏は室外から室内へ熱の侵入を防ぎ、冬は室内の熱を外に逃がしません。最低限のエアコンの使用で室温を快適に保てるため省エネ性能も高く、人にも環境にも優しい家づくりがかないます。また家全体の温度差が少なくなるため、急激な温度変化で生じるヒートショックのリスクも軽減。マイホームでお客様やご家族が快適で健康な毎日を送るには、高断熱であることが必須と言えるでしょう。
断熱材の役割とは?

断熱材とは、熱伝導率が低い(熱が伝わりにくい)機能を持った素材です。
建物の外部に近い壁や床、屋根や天井に施工することで、外気からの熱の伝達を遅らせる役割を果たします。また断熱材は建物内の隙間を埋める手段としても活躍し、室内に外からの風が吹き込んだり、室内の空気が外に逃げたりするのを防ぎます。断熱性能の高い家にするために、断熱材選びとそれに伴う施工は絶対に手を抜いていけないポイントです。
断熱材を選ぶ際の3つのポイント
断熱材には「無機質系」や「発泡プラスチック系」などさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。その中からお客様の理想に最適な断熱材を見つけるため、注目すべきポイントを3つ解説します。
断熱性や気密性の高さで選ぶ
断熱材でもっとも重要なのは、熱伝導率の低さです。
熱伝導率が低ければ低いほど外部の熱が室内に影響を与えるのを防ぐため、断熱性能が高い断熱材と言えます。また室内にすきま風が入るのを防いだり、快適な空気が外に逃げるのを抑えたりする性能を表す「気密性」の高さも、快適な室内環境を維持するのに不可欠です。
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湿気や熱に強いなど保温効果以外の機能で選ぶ
断熱材は保温効果のほかに、素材によってさまざまな機能が備わっています。
たとえば耐水性の高い素材は結露などで水分を吸収しても劣化しにくく、耐火性のある素材は火事の際に燃え広がりにくいメリットがあります。他にも防音性や防虫性などがあるので、マイホームの安全性や快適性を向上が期待できる素材を選びましょう。
施工やメンテナンスにかかるコストで選ぶ
断熱材は素材によって価格が異なり、機能性が高い素材ほど高額になりやすい傾向です。
たとえば繊維系と発泡プラスチック系では、価格が倍以上異なる場合もあります。また施工が難しい素材は、施工費も高くなりがちです。一方耐久性が高い素材はメンテナンスにかかるコストが抑えられるため、初期費用だけで判断するのではなく、20年、30年住み続けていく中での総コストで比較しましょう。
主な断熱材4種類の特徴と価格一覧
断熱材の素材は、主に4つに分類されます。それぞれの特徴と価格帯は下記のとおりです。
種類 | 特徴 | 価格目安(1㎡あたり) | 例 |
無機繊維系 | ガラスや石を繊維状にしたもので、繊維と繊維の間に空気層をつくることで断熱 | 600~1,800円 | ・グラスウール ・ロックウール |
木質繊維系 | 木やパルプなど天然繊維で、無機質繊維系と同様に繊維と繊維の間に空気層をつくることで断熱 | 6,000円~9,000円 | ・セルロースファイバー |
発泡プラスチック系 | プラスチックを発泡させて細かい気泡をつくる断熱材で、近年もっとも多く利用されている | 600円~6,000円 | ・押出発泡ポリスチレン ・ビーズ法ポリスチレン ・ウレタンフォーム ・フェノールフォーム |
天然素材系 | 無添加素材を生かした断熱材で、天然由来の素材にこだわりたい方に人気 | 1,200円~8,000円 | ・羊毛 ・炭化コルク |
ここからは各断熱材のメリットやデメリットについて、詳しく解説していきます。
繊維系断熱材の種類とメリット・デメリット
無機質、木質を含めた繊維系断熱材でよく使用されるのは、下記の3点です。
断熱材名 | 熱伝導率 (W/(m・k)) | 耐水性 | 耐火性 | 耐久性 | その他 |
グラスウール | 0.052 | △ | ○ | △ | ・防虫効果 ・防音効果 ・低価格 ・施工が難しい |
ロックウール | 0.038 | △ | ○ | △ | ・防虫効果 ・吸音効果 ・施工が難しい |
セルロースファイバー | 0.040 | ○ | ○ | △ | ・防カビ効果 ・防虫効果 ・防音効果 ・高価格 ・施工方法が特殊 |
繊維系は火に強く、万が一火災になった際の被害拡大を抑える効果が期待できます。それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。
グラスウール
ガラスの繊維でできたガラスウールは、繊維系断熱材のなかでもっともメジャーな素材です。
家庭や建築現場等で生じるガラスをリサイクルしているため、環境への配慮がされている断熱材としても有名です。ガラスでできているため燃えにくく、シロアリの餌にならないのが大きなメリットでしょう。価格も安いため、初期費用を抑えたい方にぴったりです。一方防水性が低く、湿気を含んでしまうと断熱性能が低下してしまうのがデメリット。一度下がった断熱性は復活しないので、防水シートなどで湿気対策が不可欠です。また熱伝導率は他の断熱材の方が優れている場合が多く、断熱性能が高いとは言い難いでしょう。
ロックウール
玄武岩などの鉱物から人工的につくられたロックウールは、音を遮断する「吸音性」に優れた断熱材です。岩石でできているため耐火性が非常に高く、ロックウールを使用した商品のなかには「法的不燃素材」に指定されるものもあります。グラスウールと同様に耐水性が低く、重量があるのが欠点。重量がある素材は壁の中で沈みやすく、沈下を防ぐには高い技術力を持つ職人に施工を依頼するのが重要です。
セルロースファイバー
古紙などをリサイクルしたパルプを使用するセルロースファイバーは、木質繊維特有の調湿性能が大きな特徴です。ジメジメと暑い夏は湿気を吸収し、カラカラに乾燥した冬は湿気を吐き出すことで、一年中室内を快適な湿度に保ってくれる効果が期待できます。またホウ酸が含まれているため、シロアリなどの害虫対策も優秀です。しかし価格が高く施工方法も特殊なため、初期費用の高さは断熱材の中でもトップクラスです。
発泡プラスチック系断熱材の種類とメリット・デメリット
発泡プラスチック系断熱材でよく使用されるのは、下記の4点です。
断熱材名 | 熱伝導率 (W/(m・k)) | 耐水性 | 耐火性 | 耐久性 | その他 |
押出発泡ポリスチレン | 00.40 | ○ | △ | ○ | ・軽量 ・自由に形成できる |
ビーズ法ポリスチレン | 0.043 | ○ | △ | ○ | ・軽量 ・自由に形成できる |
ウレタンフォーム | 0.024 | ○ | △ | ○ | ・熱伝導率が非常に低い ・シロアリに弱い |
フェノールフォーム | 0.026 | ○ | ○ | ○ | ・熱伝導率が非常に低い ・燃えても有害物質が出にくい ・シロアリに弱い |
発泡プラスチック系はグラスウールよりも熱伝導率が低く、湿気を吸っても乾燥すれば機能が回復するため、断熱性能に優れた素材と言えます。ただし商品によっては熱や火に弱いため、火気に注意が必要です。それぞれの特徴について、詳しく解説します。
押出発泡ポリスチレン(XPS)
発泡させたポリスチレンを固い板状に形成したのが、押出発泡ポリスチレンです。
肉や魚のトレーなどに使用する発泡スチロールを使用しており、厚みがあればあるほど断熱性能が高くなるのが特徴です。軽量で形を自由自在に変えられるため、施工がしやすいのが魅力。グラスウールより高額ですが、耐久性が高いのでメンテナンスコストを低減できます。しかし熱に弱く火事の際に燃え上がる恐れがあるので、耐火性の加工を施した商品を選ぶのが重要です。
ビーズ法ポリスチレン(EPS)
ビーズ上のポリスチレンを発泡させて固めたもので、素材や特徴は押出発泡ポリスチレンとほとんど変わりません。熱伝導率は押出発泡ポリスチレンの方が高いものの、発泡プラスチック系の中では安価に使えるのがメリットです。
ウレタンフォーム
ポリウレタン樹脂でできたウレタンフォームは、水分や空気を通しにくい独立気泡になっているため、断熱性や耐水性に定評があります。湿気にくいため耐久性も高く、湿気の多い床下などの施工にも適しています。現場で自由に形成できるので隙間を埋めやすく、断熱性だけでなく気密性も高いのが大きなメリットです。一方火に弱いため火の気には十分気を付ける必要があり、シロアリの好むプラスチックを使用しているので防蟻処理が必須です。
フェノールフォーム
フェノールフォームの原料であるフェノール樹脂は、フライパンなどのグリップ部分にも使用されている黒色の樹脂です。発泡プラスチック系のなかではめずらしく耐熱性があり、熱で溶けてしまったり火事で燃え広がってしまったりする恐れが少ない素材です。断熱性能も高く湿気にも強い優れた素材ですが、ウレタンフォームと同様にシロアリに弱いため防蟻処理は欠かせません。
天然素材系断熱材の種類とメリット・デメリット
天然素材系断熱材でよく使用されるものは、下記の2点です。
断熱材 | 熱伝導率 (W/(m・k) | 耐水性 | 耐火性 | 耐久性 | その他 |
羊毛 | 0.04 | ○ | ○ | ○ | ・吸音効果 ・消臭効果 ・割高になりやすい ・施工できる住宅会社が限られている |
炭化コルク | 0.04 | ○ | ○ | ○ | ・調湿効果 ・吸音効果 ・消臭効果 ・防虫効果 ・耐腐効果 ・割高になりやすい |
天然素材のもっとも大きなメリットは、人の体にも自然にも優しいことでしょう。高額なものの化学物質をほとんど使用しないため、無添加素材にこだわりたい住宅でよく選ばれる素材です。
それぞれの特徴について、詳しく解説します。
羊毛
原料の70%以上をウールで構成するのが条件の羊毛は、衣類や布団に使用されるなど昔から使われている天然の断熱材です。ウールの表面は水を弾く膜がありますが、内部は湿気を蓄えておくことができ、乾燥しているときは湿気を吐き出し、ジメジメしているときは湿気を吸収する調湿効果が期待できます。ただし羊毛は海外からの輸入がメインのため、他の断熱材よりもコストが高い傾向です。施工できる会社も限られているため、会社選びに難航する恐れがあります。
炭化コルク
コルクを炭化させることでコルクの断熱性能をさらに高めた炭化コルクも、調湿効果や吸音性など自然の力をそのまま生かす断熱材ならではの魅力があります。羊毛同様価格が高くなりがちなので、お金をかける価値があるか考慮するのが重要です。
断熱材を選ぶ際の注意点
断熱材を選ぶ際に注意すべきポイントは、施工を依頼する会社選びです。
どの断熱材を選んでも、壁や天井などを断熱材で隙間なくぴっちり塞ぎ、外気からの熱を遮断できる技術が必要です。また湿気に弱いものは防水シート、シロアリに弱いものは防蟻対策など、その断熱材の弱点まで補填されないと、断熱材の寿命が短くなってしまいます。断熱材の性能を最大限に発揮するには、断熱材の施工技術がある会社選びが必須条件です。
ふくもくの家では、確かな技術と実績を持つ設計士と職人が、断熱材のメリットを最大限に生かした施工を実施いたします。お引き渡し後も永年、私たちがサポートいたしますので安心してお任せください。
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ふくもくの家は気密性の高い発泡プラスチック系「フォームライトSL」を採用!

弊社の断熱材は、BASF INOAC ポリウレタン株式会社が開発・販売する「フォームライトSL」を採用しています。
- グラスウールよりも熱伝導率が低い
- 現場発泡で直接吹き付け施工するため気密性が高い
- 湿気を透過させるため結露に強く、躯体へのダメージを軽減
- 断熱層の99%が空気で断熱性能が低下しにくい
- 木材の呼吸を妨げないため、躯体の寿命が延びやすい
- 静音性や防音性が高い
- 一般的なウレタンフォームよりも熱に強い
- シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドを含まない
- フロンを使用していないため環境にやさしい
断熱性能と気密性が高いフォームライトは、断熱等級最高首位準7にも対応できる高機能な断熱材です。フォーム内のほとんどが空気なので劣化が少なく、長く快適な暮らしをお客様にお届けできます。
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まとめ
マイホームで一年中快適に過ごすためには、外気の熱を遮断する断熱材選びが大切です。断熱材ごとに特徴が異なるので、こだわりたいポイントを絞りながら検討しましょう。また断熱材の力を発揮させるには、適切な施工ができる会社選びが欠かせません。弊社では省エネ基準が厳しいZEH住宅と同等の断熱性や気密性をお約束しますので、断熱性能に妥協したくない方はぜひご検討ください。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

