断熱の要!サッシの種類や失敗しない選び方をわかりやすく解説|美濃加茂市のふくもくの家
2024.10.21
みなさんこんにちは、ふくもくの家です。
今回は高気密高断熱な家づくりにかかせない、窓の「サッシ」について紹介します。
初めて家づくりする方の中には、サッシの種類や特徴を知らない方もいらっしゃるでしょう。
この記事では代表的なサッシの種類や、サッシ選びで重視すべき性能についてわかりやすく記載しますので、窓選びの参考にしてくださいね。
家の断熱性を左右する!窓のサッシとは?
窓は「窓ガラス」と「サッシ」で構成されています。サッシとは、窓ガラスを枠に組み込むための「框(かまち)」と窓を家に設置する役目を果たす「枠」で構成された部材です。サッシは「サッシュ」とも呼ばれ、家の断熱性や気密性を向上させるには窓ガラスよりも重要なポイントと言われています。窓は外壁と比べると断熱性能が低く、家の設備のなかでも熱の出入りが一番多い場所です。窓選びをおろそかにすると外気温に左右されやすく、夏は暑く冬は寒い「住みづらい家」になる恐れがあるので、家づくりの際は必ず窓やサッシの性能をチェックしましょう。
サッシ選びで重視すべき3つの性能
日常生活であまり注目する機会のないサッシですが、前述したとおり住宅の快適性を高めるのに重要な役割を持っています。そこでサッシ選びで後悔しないために重視するべき性能について、3つ解説します。
外気からの熱を伝わりにくくする「断熱性」
サッシ選びでもっとも重要なのが、断熱性の高さです。前述したとおりサッシの性能は住宅の断熱性能に直結するので、室外からの熱や冷気が室内に伝わりにくいものを選びましょう。また冬でも冷たくなりにくいサッシは結露しにくく、カビやダニの発生を防ぐ効果が期待できます。断熱性能の高さは、室内外を出入りする熱の量を数値化した「外皮平均熱感流率(UA値)」で比較し、数値が低ければ低いほど断熱性が高いと判断可能です。
>>住宅の断熱性を数値化した「UA値」について詳しく知るならコチラ
気密性で冬でも結露がしにくくなる「気密性」
気密性が高いサッシは、冬場にサッシから吹き込むすきま風で室内が冷えたり、温めた空気が外に逃げたりするのを防いだりできます。気密性が高いと部屋の室温を一定に保ちやすく、エアコンの効率もよくなるため、光熱費の軽減も期待できるでしょう。外部からのほこりや花粉の侵入も防げるので、きれいな空気を保ちたい方にも適しています。気密性はC値とも呼ばれ、C値が小さいほど気密性が高い住宅であると評価できます。
>>住宅の気密性について詳しく知るならコチラ
室内外の騒音対策に必須な「遮音性」
窓はは熱だけでなく音も出入りしやすいので、外部からの騒音に悩みたくない方は遮音性にも注目しましょう。交通量の多い道路に面していて夜遅くでも大きなトラックが通る、小さなお子さまを育てていて小さな物音も気になるなど、外部音が気になる方にとって大切なポイントです。プライバシーを守るために室内の話し声や音を外に漏らしたくない方も、遮音性の高いサッシが活躍します。
基本のサッシ5種類の特徴とメリット・デメリット
日本の住宅で主に採用されているのは、5種類のサッシです。
種類 | 断熱性 | 耐久性 | 遮音性 | その他の特徴 |
アルミ | △ | 〇 | △ | ・価格が安い ・耐火性がある ・結露しやすい |
樹脂 | ◎ | 〇 | ◎ | ・熱伝導率がアルミの1/1000程度 |
アルミ樹脂 | 〇 | 〇 | 〇 | ・室外はアルミ、室内は樹脂のメリットを受けられる |
スチール | △ | 〇 | △ | ・耐火性がある ・サビやすい |
木製 | ◎ | △ | ◎ | ・断熱性能がもっとも優れている ・価格が高い |
サッシの熱感流率は「アルミ>スチール>樹脂>木製」で、木製サッシがもっとも熱を通しにくい素材です。それぞれの特徴やメリット、デメリットについて詳しく解説します。
アルミサッシ
アルミは日本の住宅でもっとも一般的なサッシで、手ごろな価格で手に入るのが魅力です。防火性や耐久性にも優れているため、メンテナンスコストも抑えられるでしょう。ただし他のサッシと比較して断熱性能が低く、窓ガラスよりも熱が伝わりやすいのが大きな弱点です。ガラスの熱伝導率が1 だとすると、アルミは窓ガラスの200倍以上熱の影響を受けやすいとされています。冬場に窓ガラスとアルミサッシに触れてみると、サッシが非常に冷えているのがわかります。そのため窓が閉まっていても窓際が寒く、快適性や省エネ性は低いでしょう。結露もしやすいため、カビを発生させたくない場合は冷たく濡れた窓をふき取る手間が必要です。
樹脂サッシ
樹脂サッシは塩化ビニル樹脂(PVC)を素材にしたサッシで、断熱性と気密性が非常に高いのが特徴です。寒さが厳しい北欧や北米などで採用されており、日本でも北海道の90%の住宅で使用されているデータがあります。
参考:樹脂サッシ工業会「樹脂サッシとは」
ドイツやフィンランドなど環境先進国では、樹脂や木製以上のサッシでなければ家の建築許可が下りないほど、断熱性の高さに定評があります。外からの熱を伝わりにくくする熱伝導率がアルミサッシの1/1000で、冬場の結露予防にも効果的です。
引用:YKK「暑さや寒さをやわらげる断熱窓」
アルミサッシよりも高価で劣化しやすい傾向ですが、平均寿命は30~50年程度。劣化が問題になるほど、耐久性が低いとは言えません。紫外線での変色が気になる場合は、紫外線を吸収しにくい白系を選ぶのがおすすめです。
アルミ樹脂複合サッシ
室内に樹脂、室外にアルミを組み合わせたアルミ樹脂複合サッシは、アルミサッシよりも断熱性が高く、樹脂サッシよりも低コストなのがポイントです。紫外線の強い室外にアルミを使用することで、紫外線による劣化も防げます。断熱性能は樹脂サッシに劣りますが、両素材のメリットをバランスよく取り入れたいという方に選ばれているサッシです。
スチールサッシ
鋼製のスチールは防火性があり頑丈なため、耐火設備を重視する公共施設や商業施設などでよく採用されています。無骨な質感で、インダストリアルな雰囲気が好きな方に支持されています。アルミと同じく断熱性能は高くないため結露が発生しやすく、サビやすいのが欠点です。スチールに発生したサビは落とすのが非常に難しいため、サビを防ぎたい場合は日頃から中性洗剤でこまめに汚れを落とすなどの対策が必要です。サビさえもインテリアのアクセントのひとつとして受け入れられる方に、適しているサッシでしょう。
木製サッシ
木材でつくられた木製サッシはもっとも断熱性能が高く、見た目や触感の温かさも魅力です。遮音性も高いため、外の騒音を気にせずゆったりと室内で過ごせるでしょう。デメリットは、サッシのなかでもっとも高価格である点です。
800㎜×900㎜の引き違い窓をアルミ、樹脂、木製で比較してみました。
サッシ | アルミ | 樹脂 | 木製 |
価格 | 4万円前後 | 8万円前後 | 15万円前後 |
上記の通り、アルミと木製サッシでは4倍近く価格差があります。また木材で作られている分、腐食や塗装の剥がれ、ゆがみなども発生しやすいので定期的なメンテナンスが求められます。コストパフォーマンスはあまり高くないので、自然素材にこだわりがあり、経年劣化も楽しめる方に向いているでしょう。
サッシ選びで注意すべき3つのポイント
サッシは、断熱性や気密性の高さで選ぶのが最優先です。他にもより満足度の高いサッシを選ぶために注意すべきポイントを、3つ紹介します。
地域の環境や気候に適したものを選ぶ
サッシの素材は、住宅を建築予定の地域の気象条件に合わせるのが大切です。夏の暑さが厳しかったり、冬に結露がしやすかったりする地域は断熱性能の高い樹脂サッシがおすすめです。潮風の吹く海沿いも金属が含まれる設備はサビてしまうため、樹脂や木製サッシがベターです。もし海沿いでアルミやステンレスを採用する場合は、汚れを定期的にふき取りましょう。
光熱費やメンテナンスコストを考慮する
サッシを選ぶ際は初期コストだけでなく、毎月の光熱費やメンテナンス費用も考慮しましょう。たとえばアルミサッシは初期コストを抑えられますが、断熱性能が低いため暑さや寒さが厳しい季節は光熱費が高くなりがちです。反対に断熱性能が高く光熱費を抑えられる木製サッシは、初期コストがアルミサッシの4倍近くかかり、こまめなメンテナンスも必要です。樹脂サッシはアルミサッシよりも価格が高いものの断熱性が高く、メンテナンスが比較的簡単に済みます。トータルコストを考えて、自身の理想にぴったりなサッシを選びましょう。
外観やインテリアになじむカラーを選ぶ
アルミや樹脂サッシは、さまざまなカラー展開があります。とくに外観のイメージは外壁とサッシの色に左右されるため、外壁やイメージにマッチする色を選ぶのが重要です。たとえば白の外壁の家に黒など濃い色を選ぶと窓がアクセントになり、白や銀など淡いトーンの色でまとめると柔らかな印象になります。内装はインテリアに馴染む色を選ぶと失敗が少なく、室内のコーディネートがしやすいでしょう。
サッシの相棒である窓ガラスも断熱性の高いものを選ぼう
窓の断熱性能を上げるためにはサッシの素材だけではなく、窓ガラスの性能にもこだわる必要があります。窓ガラスには1枚だけの単板ガラスや複層ガラスなどがあり、複層ガラスでもLow-Eガラスやガスの封入の有無で性能が大きく異なります。
サッシ協会がおこなった「建具とガラスの組み合わせによる開口部の熱感流率」の調査によると、ガラスの仕様事の開口部の熱感流率は下記のとおりです。
※サッシはすべて樹脂製を使用
※封入されているガスはアルゴンガスもしくは熱伝導率がアルゴンガスと同等以下のもの
熱感流率は低ければ低いほど外からの熱が室内に伝わりにくいため、Low-Eガラスは単板ガラスの1/3しか熱が侵入しないと言えるでしょう。
Low-Eガラスとは、ガラスの表面にLow-E膜という金属膜をコーティングしたガラスで、夏の強い日差しを吸収・反射する効果があります。さらに複層ではガラスとガラスの間にガスを封入すると、厚みが薄くても断熱性能が高くなります。開口部からの熱の出入りを軽減するなら、樹脂サッシとLow-Eを採用した複層ガラスを選ぶと失敗や後悔を防げるでしょう。
ふくもくの家はYKKの高性能樹脂窓を標準装備!
ふくもくの家では、YKKの「Low-E複層ガラス」を標準装備しています。断熱性に特化した樹脂サッシと複層ガラスを組み合わせた窓で、国内最高レベルの断熱性能を実現。外の熱が侵入しにくいため、夏でも冬でも快適な暮らしが期待できます。窓の表面の温度差が少ないため寒い冬でも結露しにくく、カビやダニ予防の効果も。エアコン効率が良いので光熱費が抑えられ、人にも環境にも優しい省エネ住宅を入手できます。窓枠のカラーバリエーションも豊富で、岐阜県美濃加茂市の気象にも適しているので、機能性もデザイン性も妥協したくない方に理想的な窓です。
まとめ
マイホームで一年中快適な毎日を過ごすために、断熱性の高さは必要不可欠です。そのなかでも室内外の熱や空気が出入りしやすい窓は、断熱性能にこだわるべきポイントと言えます。サッシにはさまざまな素材がありますが、コストと性能で選ぶなら樹脂サッシがおすすめです。アルミサッシの1/1000の熱伝導率を、木製サッシよりも低価格で手に入れられます。
ふくもくの家では国内最高レベルの断熱性を誇る樹脂サッシ+複層ガラスの窓を採用しているので、住まいの居心地の良さを追求したい方はぜひご利用ください。
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