屋根の形と屋根材の種類13選!特徴やメリット・デメリットを解説|美濃加茂市のふくもくの家

2024.11.18

みなさんこんにちは、美濃加茂市のふくもくの家です。
今回は、家の外観の印象を左右する屋根について紹介します。
屋根にはさまざまな形や建材があり、それぞれ特徴や強みが異なります。
このコラムでは屋根の形状や建材ごとのデザインやコスト、耐久性、耐震性などを詳しく解説するので、見た目にも性能にも妥協したくない方はぜひ参考にしてくださいね。

マイホーム生活を快適にする屋根の役割とは

屋根はどのような住宅にも当たり前のように設置されているため、役割について深く考えたことのある方は少ないかもしれません。

住宅の屋根には、主に下記の役割があります。

  • 雨風をしのぐ
  • 直射日光を遮る
  • 外気が室内に侵入するのを防ぐ
  • 外観の印象をつくる
  • 台風や震災等の災害時の被害を軽減させる
  • 太陽光パネルを設置して創エネを行う

屋根は昔から雨風や強い日差しを遮る役目を持っていますが、現在では断熱性を向上させてマイホーム生活を快適にするためにも不可欠な存在です。
また外観のデザインも左右するため、おしゃれな家を目指すには屋根にもこだわる必要があります。

屋根の主要部位の名称と特徴

屋根の主要部位の名称と特徴は、下記のとおりです。

名称特徴

(むね)
・屋根の頂上
・雨漏りを防ぎ、湿気や熱気を逃す
・風や地震で崩れたり飛ばされたりしやすい
軒先
(のきさき)
・屋根の先端
・雨水や紫外線から外壁を守る
・室内への日当たりを調整する
軒天
(のきてん)
・軒先の裏面に取り付ける板
・軒先裏の構造部材を隠す
・雨水や紫外線から外壁を守る
・建物のデザイン性を高める
ケラバ
(妻)
・屋根の側面
・屋根からの雨水を切って外壁や窓への吹き付けを防止する
・外壁への紫外線を防ぐ
・室内への日当たりを調整する
破風板
(はふいた)
・ケラバの側面に取り付ける板(雨どいがない方)
・横や下から屋根裏に侵入する雨風を防ぐ
・雨や紫外線の影響を受けやすく傷みやすい
鼻隠し
(はなかくし)
・軒先の側面に取り付ける板
・雨どいの下地
・屋根の構造材を隠す
・破風板よりも傷みにくい
雨どい・屋根に降り注いだ雨水を受けて地面に排水する ・外壁を流れる雨水を軽減する

(ひさし)
・出窓や玄関ポーチ、勝手口の上に取り付ける、出幅の小さい屋根
・室内への雨や紫外線の侵入を防ぐ
下屋値
(げやね)
・屋根が1階部分と2階部分に分かれている際の1階部分
大屋根
(おおやね)
・屋根が1階部分と2階部分に分かれている際の2階部分
雨押さえ板金・屋根と壁の接合部分に取り付ける板
・雨水が室内に侵入するのを防ぐ
・屋根から流れてくる雨水を排出する
・屋根面と屋根面のつなぎ部分
・屋根から流れてきた雨水を受け止めて地面に流す
・雨水が集中しやすく雨漏りが生じやすい

屋根選びで失敗しない5つのポイント

家のデザイン性や快適さを大きく左右する屋根選びで、注目すべきポイントを5つ解説します。

デザインで選ぶ

屋根は形や屋根材、色によって外観の印象がガラリと変わります。とくに和風やモダン、南欧風などテーマがはっきりした住宅を建てる場合は、必ず屋根にもこだわりましょう。

コストで選ぶ

屋根は、形や素材によって初期コストやメンテナンスコストが異なります。形がシンプルで面が少ないほど、コストが低い傾向です。屋根材は初期コストが安い屋根材を選んでも、耐久性が低いとメンテナンスコストが高くなる可能性があります。初期コストを軽減したい、メンテナンスコストを抑えたい、コストはかかってもデザイン性を優先したいなど、予算や理想に適した屋根材や形を選びましょう。

耐用年数で選ぶ

屋根の耐用年数は、屋根材によって10年~50年と大きな差があります。塗装などの定期的なメンテナンスで寿命を延ばせるものや、ほとんど手入れをしなくても長く使えるものなどさまざまです。
ただし耐用年数が長い屋根材は初期コストもかかりがちなので、初期コストとメンテナンスコストを比較しながら選ぶのをおすすめします。

性能で選ぶ

断熱性や防音性に優れている、地震の際にダメージを受けにくいなど、屋根材によって性能や強みが違います。たとえばガルバニウム鋼板は軽くて丈夫なため、耐震性が高いのが魅力です。
粘土瓦は防音性に優れているため、雨音などが気になる方にぴったりです。すべてを兼ね備えている屋根材を見つけるのは難しいので、欲しい性能の優先順位をつけながら選びましょう。

太陽光発電パネルの設置しやすさで選ぶ

近年、国を挙げて太陽光発電パネルによるエネルギーの生成が推進されており、太陽パネルを設置できる屋根かどうかは重要なポイントになります。太陽光パネルの設置を検討している場合は、南向きの面が大きい形や、屋根を傷つけずにパネルを設置できる屋根材などを意識しましょう。

マイホームで代表的な屋根の形9選

近年マイホームで採用される代表的な屋根の形状を、9つ厳選しました。

名称初期コストランニング
コスト
耐風性雨漏りリスク太陽光パネル
切妻
寄棟
方形
片流れ
招き
差し掛け
入母屋

それぞれの特徴やメリット・デメリットを、詳しく解説します。

切妻屋根(きりづまやね)

切妻屋根は、2枚の板を左右対称に合わせた三角屋根で、昔から日本の住宅によくみられる形状です。
造りがシンプルなためコストが安く、雨漏りのリスクが低いので根強い人気があります。
屋根の端が直線(軒先)になる面を「平面」、屋根の端が傾斜になっている面を「妻側」と呼び、妻側は紫外線や雨が当たりやすいため、劣化しやすい傾向です。

寄棟屋根(よせむねやね)

寄棟屋根は、切妻屋根の妻側にも屋根を足し、4枚の板を4方向に合わせた形状です。頂点の棟から4方向に雨水を分散させるため水はけがよく、耐風性も高いのが魅力です。一方面が多い分コストがかかり、ひとつの面の大きさが小さいため太陽光パネルを設置しにくいケースもあります。

方形屋根(ほうぎょうやね)

方形屋根は屋根の1か所が頂点になったピラミッド状の形状で、寄棟屋根のような棟がないのが特徴です。寄棟屋根と同様に耐風性に優れて雨漏りのリスクも低いですが、初期コストが高く太陽光パネルを設置しにくいのがデメリットでしょう。また方形屋根を採用できるのは、正方形の家のみです。

片流れ屋根(かたながれやね)

片流れ屋根は、一枚の板で構成されたシンプルな形状で、屋根の中でも施工費用が非常にリーズナブルです。片方のみに傾斜があるシャープなデザインで、太陽光パネルも設置しやすく、近年人気が高まっています。ただし屋根が一面のため雨や大雪の際の負担が一部に集中しやすく、耐風性能も低いのが欠点です。

陸屋根(りくやね)

陸屋根は一枚の板を平らに設置した形状で、マンションの最上階でよく採用されます。モダンで現代的な印象を演出したり、屋上として利用できたりするため、一般住宅でも人気です。
デメリットは平面で勾配が小さいため排水性が低く、定期的な防水メンテナンスが不可欠な点です。防水加工には防水性能の高い塗料を使用するため、塗装単価も高くなります。

招き屋根(まねきやね)

招き屋根は、切妻屋根の片方の面が短いような形状で、アシンメトリーな外観です。比較的リーズナブルで採用や通気性に優れ、太陽光パネルも設置しやすいのが魅力です。
一方切妻屋根と同様に、妻側は紫外線や雨が当たりやすいため劣化しやすいのがデメリットといえます。

差し掛け屋根(さしかけやね)

差し掛け屋根は、1階と2階が段違いになっている形状で、招き屋根と同様に左右非対称な外観です。
屋根と屋根の間にある壁に窓を設置することで、自然光を取り入れたり通気性を向上させたりできます。ただし形状が複雑なため接合部分が多く、雨漏りをした際にどこから侵入しているのかわかりづらいため、定期的なメンテナンスが不可欠です。

入母屋屋根(いりもややね)

入母屋屋根は、昔ながらの和風建築によくみられる形状で、瓦との相性が抜群です。耐風性・断熱性・通気性が高くメリットの多い形状ですが、シンプルな片流れ屋根や切妻屋根と比較すると構造が複雑なため、初期コストやメンテナンスコストが高くなります。

越屋根(こしやね)

越屋根は、メインの切妻屋根の上にもうひとつ小さな切妻屋根が乗っている形状で、日本で古くから採用されている屋根のひとつです。通気性と採光性に優れており、日中は自然採光で過ごしたい方に人気があります。
デメリットは差し掛け屋根や入母屋屋根同様、接合部分が多いため雨漏りリスクや施工コスト高い点です。

マイホームで使われる主な屋根材の種類とメリット・デメリット

現在マイホームの屋根に使用される主な屋根材は、下記のとおりです。

名称初期コスト耐久性断熱性耐震性耐用年数メンテナンス
スレート20~30年5~10年程度で塗装やひび割れチェック
ガルバニウム鋼板30~40年15年程度で塗装
粘土瓦60年不要(下地材の補修あり)
アスファルトシングル10~30年10年程度で塗装や張替

上記以外にも既存住宅では、トタンやセメント瓦・コンクリート瓦を使用した屋根もありますが、耐久性などを理由に新築住宅ではほとんど用いられていません。

それぞれの屋根材の特徴やメリット・デメリットについて、詳しく解説します。

スレート(スレート瓦・化粧スレート)

スレートは、繊維素材とセメントを薄い板状にした屋根材で、建売住宅などでよく採用されます。
スレートの一番の魅力は、初期費用の安さです。色やデザインも豊富なので、個性を演出したい方に選ばれています。

デメリットは、耐久性が低くてメンテナンス頻度が高い点です。スレートはカビやコケ、退色、割れなどが発生しやすく、安全に住み続けるには5~10年ごとにメンテナンスを行うのが安心でしょう。

ガルバニウム鋼板

ガルバニウム鋼板は、薄い鉄板の表面にアルミニウムや亜鉛・シリコンでメッキを施した貴族系の屋根材です。従来使用されていた金属系のトタンの弱点であるサビやすさが解消されており、近年人気が非常に高まっています。

欠点は薄い鉄板のため防音性が低く、雨の日に雨音が室内に響きやすい点です。ガルバニウム鋼板のメリット・デメリットについては、後ほど詳しく解説します。

粘土瓦(陶器瓦)

粘土瓦は、粘土を瓦の形に成形し、1000度以上の高温で焼き上げて完成させる屋根材です。昔から日本でよく使われる屋根材であり、60年以上の高寿命と定期的な塗装が不要な点で根強い人気があります。耐水性や防音性、断熱性にも優れ、一年中室内環境を快適にしたい方に適しているでしょう。

デメリットは、重量があるため家に負荷がかかり、地震で崩れやすい点です。台風など強風で飛ぶ可能性も高く、災害時のリスク対策が求められます。特に瓦のずれや破損を発見した場合は、メンテナンスが必要です。また他の屋根材と比較すると高価なので、初期費用とランニングコストを比較して検討するのが大切です。

アスファルトシングル

アスファルトシングルはアスファルトをガラス繊維の基材にコーティングし、砂粒で表面を着色した屋根材です。防水性や防音性、耐震性に優れており、雨風の強い日でも静かな居住環境で過ごしたい方に適しています。コストも安いため、浮いた予算を他の設備に回すこともできるでしょう。

アスファルトシングルのデメリットは、劣化すると表面が剥がれ落ちやすい点です。劣化した砂粒が庭やベランダを汚したり雨どいに詰まったりするため、日々の掃除の手間がかかります。北側はカビやコケが発生しやすく、強風で剥がれ落ちるケースもあるため、定期的なメンテナンスが不可欠でしょう。

美濃加茂市のふくもくの家の屋根は軽くて丈夫なガルバニウム鋼板!

高性能住宅を目指す美濃加茂市のふくもくの家の屋根は、ガルバニウム鋼板が標準仕様。
ガルバニウム鋼板には、下記の魅力があります。

  • 軽くて耐震性に優れている
  • 耐用年数が長い
  • サビに強い
  • メンテナンス頻度が少ない
  • スタイリッシュでモダンな外観になる
  • 太陽光パネルが設置しやすい

ガルバニウム鋼板の大きな魅力は、軽くて丈夫な点です。地震が発生した際、屋根が軽い住宅の方が揺れにくく、住宅にかかる負担が軽減するとされています。
また従来のサビやすい金属系屋根材の弱点を解消しているため、適切なメンテンナンスをしていれば30年以上安全に使い続けられるでしょう。
何よりも大きな強みは、太陽光パネルを設置時に屋根材を加工する必要がない点です。粘土瓦屋根やスレート屋根などはパネルを設置する際、屋根に穴をあける施工が必要です。屋根に穴を空ければ、雨漏りのリスクも上がります。
一方ガルバニウム鋼板は、ハゼ部分に金具を噛ませる「キャッチ工法」でパネルを設置できるので、屋根材に穴を空ける必要がありません。さらにガルバニウム鋼板は軽いため、他の屋根材よりもパネルを設置可能な枚数が多く、より多くの発電量が期待できるでしょう。
弊社では耐震性と省エネ性、そしてデザイン性に優れたガルバニウム鋼板の屋根で、お客様の快適で安心なマイホーム生活をサポートします。もちろん他の屋根材をご希望される場合も対応可能ですので、お気軽にご相談ください。

まとめ

外観のデザイン性だけでなく、室内の快適性や安全性を高める役割を持つ屋根は、形状や屋根材によって性能や耐用年数が大きく異なります。モダンな外観にしたい、ランニングコストを軽減したい、自然災害に強い造りにしたいなど、お客様の理想や予算に最適なものを選び、満足度の高いマイホームを手に入れてくださいね。

岐阜県美濃加茂市周辺で地震に強い家づくりならふくもくの家におまかせ!

岐阜県美濃加茂市周辺で地震に強い家づくりを目指すなら、ふくもくの家におまかせください。
美濃加茂市ふくもくの家では軽くて丈夫、そして耐震性に優れたガルバニウム鋼板の屋根が標準仕様。
太陽光パネルも設置しやすいため、災害時に停電した際のエネルギー確保も実現します。

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