健康住宅の基本は温度と湿度管理から!快適に保つ調節方法も解説|美濃加茂市のふくもくの家

2025.07.01

みなさんこんにちは。岐阜県美濃加茂市で家づくりを提供する、ふくもくの家です。
今回は、マイホームと温度・湿度の密接な関係について解説します。温度・湿度の調整は健康で快適な住宅づくりに欠かせないので、これからマイホームを検討されている方は参考にしてください。

健康で快適なマイホームづくりには温度や湿度のコントロールが不可欠

一日の大半を過ごすマイホーム、日中の疲れを癒すためにも快適でリラックスできる場所にしたいですよね。暮らしやすい居住空間をかなえるのに、使いやすい間取りや動線もちろん大切です。
しかし疲れを癒したり疾患を予防したりするには、室内の温度・湿度を常に快適な状態にコントロールできる環境づくりが重要なカギになります。
特に近年の夏は非常に暑く、10年前と比較して熱中症で救急搬送される人が増えています。
しかも熱中症で救急搬送される方の4割近くは、自宅内で発症しているのをご存じですか。

引用:日本気象協会「今年は熱中症に注意!

また寒い冬に生じやすい「ヒートショック」も、室内の温度コントロールが適切でない場合にリスクが高まります。

引用:政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!

ご自身やご家族の生命と健康を守るために、マイホームの温度・湿度管理は妥協できないポイントです。

湿度が高すぎたり低すぎたりするとどうなる?

暑すぎれば熱中症、寒すぎれば風邪やヒートショックを引き起こしやすい、気温が人へ与える健康リスクについては想像しやすいでしょう。では空気中の水分量を表す「湿度」が適切でない環境では、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

湿度が高すぎる場合のデメリット

湿度が高すぎる際の主なデメリットは、カビと雑菌の繁殖です。
カビは温度が20℃~30℃かつ、湿度が60%以上で活発になります。サルモネラ菌やカンピロパクターなど高温多湿な環境を好む食中毒菌も多く、特に暑くてジメジメした梅雨時期は注意が必要です。
また湿度が高いと、体感温度も高く感じやすくなります。

例えば夏場暑いときに、人はたくさん汗をかきます。これは汗(水分)が気化する際に体の熱を使い、体を冷やす仕組みのためです。しかし湿度が高いと汗を気化することができず、いつまでも熱が体に残るため不快感が高くなってしまいます。
「暑いうえに体がべたべたして気持ち悪い」
と感じるのは、汗が蒸発せず体にまとわりついているのが原因です。熱を発散しづらいということは体に熱がこもり、熱中症リスクの上昇にもつながります。

湿度が低すぎる場合のデメリット

湿度が低すぎる際の主なデメリットは、肌や喉の乾燥です。
乾燥した空気は肌の水分を奪い、乾燥した状態が続きやすくなります。乾燥した肌は炎症やひび割れを起こしやすく、かゆみや痛みを伴う場合も多いです。

また乾燥により鼻や喉を保護している粘膜のバリア機能が低下し、感染症にかかりやすくなります。
しかも乾燥した空気はウイルスを運びやすく、インフルエンザなどのウイルスが活動するのに好都合な環境になってしまいます。空気が乾燥すると木材や紙など可燃物の水分も奪われ、一度火が付くと燃えやすく、火災の被害が拡大しやすいのも注意すべきデメリットです。

一般的に過ごしやすいといわれている温度・湿度の目安は?

空気を適正温度や湿度に保つために、適正といわれる温度や湿度の基準を知りたいですよね。
一般的に、夏は25℃~28℃、冬は18℃~22℃程度の室温が目安とされています。
また湿度は夏55%~65%、冬は45~60%程度が理想です。
ただし外気の気温や湿度、個人の代謝や体調によって適温は異なります。

赤ちゃんや子どもに適切な温度は?

大人よりも体温調節がスムーズでない乳幼児のいるご家庭では、より慎重に室内環境をコントロールする必要があります。夏場は外気温より5℃程度低く、冬場は20~25℃程度、湿度は50%前後が目安です。

また高齢の方も体温調整機能が落ちており、暑さを自覚するのが遅れて熱中症になりやすいとされています。そのためご自身の体感だけでなく、温度計など客観的なデータで室温を確認しましょう。

参考:東京都福祉保健局「乳幼児や高齢者の居住環境

質の良い睡眠に理想的な温度は?

一日の疲れを取って次の日すっきり目覚める、そんな質の良い睡眠をとるために、寝室の温度コントロールは非常に重要です。一般的に快眠できるとされている室温の目安は、夏場は28℃前後、冬場は18℃前後とされています。

引用;NCNP病院「温度、湿度と睡眠

基本的に睡眠は、「皮膚温度(体の表面の温度)」が上がり、「深部温度(内臓の温度)」が下がることで眠くなる仕組みになっています。しかし暑い夏は深部体温が下がりづらいため入眠が難しく、眠りも浅くなりがちです。
反対に冬場に室温が低すぎても、体の熱を放出する機能がはたらかず、眠る準備が整いません。寝つきを良くするためにも、寝る前に寝室の温度を適温に設定するのをおすすめします。

温度と湿度のバランスを示す「不快指数」も目安に

暑い時期の温度と湿度のバランスをわかりやすくする指標として、「不快指数」があります。日本では1961年から使われているもので、気象庁では不快指数を蒸し暑さの指数と解説しています。

不快指数の計算式は、次のとおりです。

不快指数=0.81×気温+0.01×湿度x(0.99×温度-14.3)+46.3

不快指数が69以下なら快適とされ、数字が大きくなるほど不快感が強くなります。少し手間のかかる計算なので、下記のような不快指数計算できるサイトなどを参照にしてみてください。

参照:株式会社学研ホールディングス「不快指数を計算してみよう

適切な温度・湿度管理は住宅の長寿命化にもつながる

適切な温度・湿度管理は、人だけでなく住宅の健康にもつながるとご存じですか。
住宅の寿命を縮めてしまう原因のひとつに、構造躯体などで生じる結露があります。
結露は暖かい水蒸気をたくさん含んだ空気が冷やされ、空気が含める量を超えた水分が水滴になったものです。住宅では温かい部屋と寒い外気の気温差で発生しやすく、外気と近い窓周辺などで結露します。結露したまま放置しておくと、カビやダニが発生する原因になるので、こまめに水分をふき取るのが大切です。

実は目に見えない構造躯体も結露が発生しやすいのですが、人の手で水分をふき取るのは不可能です。そのため長く放置されてしまう水分が部材を腐らせたり劣化させたりして、住宅の寿命が縮んでしまいます。せっかく建てたマイホームで長く安全に暮らすためにも、適切な温度・湿度管理が必要なのです。

快適なマイホームを実現するための4つのコツ

実際に温度や湿度をコントロールして、快適で健康なマイホームを手に入れるコツを4つ解説します。

外皮の断熱性能を高める

まずマイホームを建てる際にやるべきなのが、壁や床、窓など外気に近い場所の断熱性能を高めることです。断熱性能とは外気と室内の熱が行き交うのを防ぐ力で、断熱性能が高い家ほど室内を快適な温度に保ちやすくなります。家を建てた後に断熱性能を高めるのは余分なコストと手間がかかるので、マイホーム計画時に必ず断熱性能をチェックしましょう。

>>住宅の断熱性能に影響する断熱材について詳しく知りたい方はコチラ

>>断熱性の高い窓について詳しくしりたい方はコチラ

高効率な冷暖房設備を導入する

どれほど高気密・高断熱な住宅でも、真夏や真冬に部屋の温度を快適に保つには冷暖房に頼る必要があります。しかし冷暖房を効率的に利用しなければ光熱費が高くなり、家計を圧迫してしまいます。

また多くのエネルギーを消費すると、地球温暖化の原因となるCO2も多く排出することになり、環境にも優しくありません。そのためエネルギーを効率よく使える、省エネ性能の高い冷暖房設備を選ぶのが重要です。商品の省エネ性能を見極めるには、経済産業省が設けている「省エネ性能ラベル」を確認するのがおすすめです。

引用:経済産業省資源エネルギー庁「販売店に見に行こう!ラベルの窓口

加湿器や除湿器を活用する

実際に住み始めてから湿度の調整を行う際は、加湿器や除湿器の活用が基本です。ひと口に加湿器や除湿器といっても、種類・価格・性能はさまざま。どれを選べば後悔しないのか、悩みますよね。

加湿器や除湿器選びで押さえておきたい基本は、次の3つです。

  • 部屋の広さや構造躯体に合わせる
  • 手入れや管理のしやすさをチェックする
  • 本体価格だけでなく、電気代も比較する

部屋の広さに必要なパワーが足りなかったり、管理が面倒で適切な手入れができてなかったりすると、電気代ばかりかかって湿度調整が思うようにいかない事態になってしまいます。
置き場所は空気の出入り口から離れている、部屋の中央付近が理想です。
また近年のエアコンには、除湿機能が備わっているものがほとんどです。
エアコンの冷房機能と除湿機能には、次のような違いがあります。

引用:Panasonic「エアコン冷房と除湿の違いや仕組み

それぞれ目的や優先するものが違うため、温度や湿度に応じて使い分けましょう。

床や壁に無垢材を取り入れる

森林などで生きている木には、空気中の水分を吸湿したり脱湿したりすることで周囲の湿度を一定に保つ力があります。その力は丸太を切り出した後も健在で、無垢材を床や壁に取り入れると木の天然の調湿効果を受けられます。またヒノキやスギなどの針葉樹は熱伝導率が低く、冬場でも素足で歩きたくなるような温もりを感じられるのも魅力です。

>>無垢材の特徴や魅力について詳しく知りたい方はコチラ

近年は生成AIの活用で快適な空調設定を判別する実証実験も

先程もお話したとおり、どれほど高気密・高断熱な住宅でも冷暖房での温度調整が必要です。
しかし冷暖房を使い過ぎれば、当然光熱費が高くなってしまいます。
そこで注目されているのが、生成AIによる快適な空調のコントロールです。
たとえば株式会社ソラコムと株式会社松尾研究所では、2024年7月に「IoT x GenAI Lab」のプロジェクトを設立しました。「部屋を最適な温度に保ちつつ、できる限り電力消費量を削減する」を生成AIに覚えさせたこの研究では、期間平均47%の電力使用量削減を実現しています。

引用:株式会社ソラコム

今後は大衆的に快適な空間だけでなく、ユーザーの好みに合った空間へ誘導するようなシステム構築を目指していくということで、より人にも家計にも優しい空調設備の開発が期待できるでしょう。

ふくもくの家の「木の家」は湿度調整機能のある無垢材をふんだんに使用!

ふくもくの家では、地元岐阜県産のひのきを構造材などに使用しています。

先程もお話したとおり、天然の木は鉄やコンクリート、人工物と比較して熱伝導率が低く、湿度調整に優れているのが魅力です。室内にも無垢材を取り入れれば、ジメジメした時期には水分を吸収し、カラカラに乾いた時期は水分を放出して、一年中湿度を50%前後に保とうとする木の調湿効果を実感いただけるでしょう。

他にもひのきには、消臭・抗菌効果や防蟻性など、人にも家にも嬉しい効果が備わっています。

>>ふくもくの家の「木の家」について詳しく知りたい方はコチラ

まとめ

マイホームで一年中快適で健康な毎日を過ごすには、適切な温度・湿度コントロールが要です。管理の手間やコストを省くなら、断熱性能を高くする、省エネ設備を導入する、無垢材の床材を選ぶなど、家づくりの段階で温度・湿度管理のしやすい環境を整えましょう。健康住宅の実現には専門的な知識やスキルが必要なので、高気密高断熱を得意とし、的確なアドバイスをしてくれる建築会社を選んでくださいね。

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