エコキュートで後悔しない!メーカーや容量の選び方を解説|美濃加茂市のふくもくの家

2025.08.01

みなさんこんにちは、岐阜県美濃加茂市近郊で家づくりを提供するふくもくの家です。
今回は、地球にもお財布にも優しい住宅設備として人気がある「エコキュート」について解説します。エコキュートのメリットや選び方も紹介するので、導入を検討している方は参考にしてくださいね。

エコキュートとは

エコキュートとは、再生可能エネルギーを活用してお湯を沸かす家庭用給湯器です。
正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」で、エコキュートの「エコ」はエコロジー、「キュート」は給湯が由来です。「環境に優しい給湯器」として、省エネ住宅での需要が高まっています。

エコキュートでお湯を沸かす仕組み

引用:給湯省エネ2025年事業「エコキュート

エコキュートでお湯を沸かす仕組みは、次の5ステップです。

  • 大気熱をヒートポンプユニットの「空気熱交換器」で取り込み、自然冷媒で吸収する
  • 熱を吸収した自然冷媒を「圧縮機」で圧縮し、高温にする
  • 「水熱交換器」内で高温になった自然冷媒の熱でお湯を沸かす
  • お湯を「貯湯ユニット」に蓄える
  • 熱を水に奪われた自然冷媒が水熱交換器で膨張し、再び空気熱交換器で大気熱を吸収する

自然冷媒とは、加熱能力に優れた自然界に存在する物質で、外気温が-10℃程度まで高温での貯湯を可能にしています。

このようにエコキュートは、大気熱を利用する仕組みで電力消費を軽減しています。

エコキュートと電気温水器の違い

エコキュートも電気温水器も、電力を使ってお湯を沸かすシステムです。
エコキュートが電力だけでなく空気の熱を利用して加熱・保温するのに対し、電気温水器は電力のみの力で水を直接加熱して保温します。電力のみの電気温水器よりも、自然の力を活用するエコキュートの方が省エネ性能は高いです。

エコキュートとガス給湯器の違い

エコキュートとガス給湯器の違いは、お湯の沸かし方とエネルギー源です。
ガス給湯器はガスを燃焼させてお湯を沸かし、給湯器を稼働させるのに電気を使います。省エネ性能はエコキュートの方が上ですが、貯湯ではなく瞬時にお湯を沸かす方式のため、お湯切れの心配がありません。

エコキュートとエコジョーズの違い

エコジョーズは排気熱を使って水を温めてからガスで沸かす方式で、従来のガス給湯器よちも少ないガスでお湯が沸かせるのが魅力です。

引用;一般社団法人日本ガス協会「エコジョーズの概要

エコキュートと同じく空気中の熱を利用するため、環境に優しい設備だといえます。
ガス給湯器と同じく瞬時にお湯を沸かせますが、光熱費はエコキュートより高めです。

新築住宅にエコキュートを選ぶ3つのメリット

新築住宅でエコキュートを導入するメリットを、3つ解説します。

光熱費を削減できる

エコキュートを導入する最大の利点は、年間の光熱費を削減できることです。
エコキュートを扱うパナソニックの調査によると、中部電力エリアの場合、年間のランニングコストは優等設備によって次のように差があるとされています。

引用:パナソニック株式会社「はじめてのエコキュート

エコキュートの場合、夜間の電気代が安い電気料金プランを契約し、夜間に給湯することで電気代を大きく減らせます。何度も給湯するとその度に電力を使うため、1日1回の給湯で収まるタンクサイズを選ぶのが重要です。

CO2を削減できる

大気中の熱を使い、電力の使用を抑えられるエコキュートは、化石エネルギーを燃やすときに発生するCO2を削減できます。必要な電力も太陽光発電等で生成したエネルギーを使用すれば、さらにエネルギー消費量ゼロに近づけるでしょう。

災害時に貯湯タンクに残っているお湯や水を使用できる

エコキュートに貯めてあるお湯は、断水時に生活用水として使用が可能です。
例えばパナソニック株式会社のエコキュートは、貯湯ユニットの下部にある非常用取水栓にホースをつなぐだけで、タンク内の湯水を使用できます。

引用:パナソニック株式会社「非常時にできること

停電時もお湯として蛇口から使用できますが、温度の調整ができず、高温のお湯や冷たい水が出る場合もあるため注意しましょう。

エコキュートを選ぶ3つのデメリット

エコキュートの導入を検討する際に、注意したいポイントを3つ解説します。

設置スペースがかかる

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクを隣接して設置する必要があります。
ヒートポンプユニットはエアコンの室外機程度、貯湯タンクは幅70㎝×奥行き30㎝程度の大きさです。従来のガス給湯器などよりも広い設置スペースが必要なので、設置できるスペースがあるか確認しましょう。

最低気温が-10℃以下の寒冷地では利用できない場合がある

一般的なエコキュートは外気温が-10℃以下になると、お湯の温かさを保てなくなります。
最低気温が-10℃以下の寒冷地では、-10℃以下でも使えるエコキュートを選ぶか、使うたびにお湯を沸かすガス給湯器を選びましょう。

初期コストが高い

省エネ性能に優れたエコキュートは、その分本体にかかる費用がガス給湯器よりも高いのが欠点です。ただしランニングコストはエコキュートの方が安いので、初期費用とランニングコストを比較して検討しましょう。また初期費用を抑えたい場合は、エコキュートの導入に使える補助金制度の活用がおすすめです。

【2025年度】エコキュートの導入に使える補助金制度

新築住宅やリフォーム時に、エコキュートを導入する際に使える補助金制度は「給湯省エネ2025年事業」です。エコキュートなら1台につき6万円の基本補助と、性能に応じた定額補助を受けられます。
ただし「子育てグリーン住宅支援事業」や「ZEH住宅補助金」など、国庫から支給される他の補助金制度との併用はできないため、建築会社と相談しながらよりお得な補助金制度を利用してください。

後悔しないエコキュートの選び方5ステップ

エコキュートを選ぶ際、給湯タイプやタンクのサイズなどを誤ると使いづらく、導入を後悔する可能性があります。そこでここからは、ご家庭にあったエコキュートの選び方を5つ解説します。

手間やコストのかかり方で給湯タイプを選ぶ

エコキュートには、「フルオート」「オート(セミオート)」「給湯専用」という3つの給湯タイプがあります。

それぞれのタイプに備わっている機能は、次のとおりです。

機能自動湯はりお湯はり予約追い焚き自動足し湯自動保温
フルオート
オート××××
給湯専用×××××

給湯専用タイプは蛇口をひねってお湯を出す、昔ながらの給湯システムを指します。オートは自動湯はりが可能ですが、他の機能は手動でおこなうのが基本です。スイッチひとつで湯はりから保温までできるフルオートタイプは便利ですが、性能が高い分コストがかかります。

またフルオートからオート・給湯専用にグレードダウンするのは可能ですが、フルオートへのグレードアップは外壁に穴を空けて新しく配管を設置するなど、大掛かりなリフォームが必要になります。
手動での給湯にこだわりがない場合は、フルオートを選ぶのが無難でしょう。

1日で使う湯量の目安で容量タンクを選ぶ

給湯タンクのサイズは、家族の人数で選ぶのが一般的です。家族の人数ごとのタンクサイズの目安は、次のとおりです。

家族の人数タンクの容量
2~4人300L
3~5人370L
4~7人460L
5~8人560L
参照:Panasonic「エコキュートかんたん選び方ガイド

朝夕どちらもシャワーを浴びるなど、よくお湯を使う習慣があるご家庭では少し大き目のタンクを選ぶのが安心でしょう。

設置スペースに適応するサイズを選ぶ

エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯ユニットを並べて設置するスペースが必要です。
エコキュートの一般的な大きさは、次のとおりです。

 ヒートポンプユニット貯湯ユニット
高さ(㎝)20070
幅(㎝)6070
奥行き(㎝)5030

住宅の壁から10~30㎝ほど離す必要もあるため、それなりの広さが求められます。もし設置スペースが狭い場合は、コンパクトタイプを選びましょう。初期コストを抑えるなら、浴室から近い場所に設置するのがおすすめです。

寒冷地や塩害地など対応エリアを確認して選ぶ

先程お話したとおり、水の加熱に使う自然冷媒は-10℃までの環境でしか保温ができません。
冬場の最低気温が-10℃を下回る寒冷地では、利用できるエコキュートに制限があります。
パナソニックの「ウルトラ高圧フルオート」など、最低気温が-25℃までの寒冷地でも使用できるものを選びましょう。また海の近くで潮風が吹く地域は設備が劣化しやすいため、塩害対策が備わっているモデルを選択しましょう。

機能や価格で選ぶ

エコキュートはメーカーやシリーズによって、備わっている機能が異なります。人が浴室にはいってきたら加熱を始めるエコナビや、清潔さにこだわるお掃除機能など、さまざまな便利機能があるので、各商品の機能を比較しながら選択しましょう。ただし、機能や性能が良い商品は価格も高くなりがちです。欲しい機能と価格がマッチしているかも見極めながら、ご家庭にぴったりな商品を選んでください。

主要メーカー5選!エコキュートの性能と価格を徹底比較

エコキュートを扱っているメーカーは多いので、どのメーカーのどの商品を選べばいいか悩みますよね。ここでは、エコキュート主要メーカー5社の特徴をそれぞれ詳しく解説するので、ぜひメーカー選びの参考にしてください。

パナソニック

パナソニックのエコキュートの魅力は、省エネ性能の高さです。
おふろの残り湯の熱を有効活用して夜間の沸き上げを節約するシステムや、浴室に人が入ってきたらお湯を加熱するAIエコナビなど、高効率で経済的な性能が備わっています。また狭い敷地でも設置しやすいコンパクト設計で、メンテナンス作業スペースもしっかり確保できます。

コロナ

コロナのエコキュートは、効率よくお湯を「つくる・ためる・使う」の技術を融合させた、コロナだけの省エネ技術「ES制御」が特徴です。お風呂の栓を抜くだけの自動配管洗浄や、図書館内程度の運転音である低騒音設計で暮らしをサポートします。

ダイキン

ダイキンのエコキュートは、風呂保温中や入浴後の残り湯の菌の増殖を抑制してくれる「おゆぴかUV」が備わっています。キッチンでお湯を使っている際にも浴室の湯量を安定させるパワフル高圧給湯で、皿洗いをしている人も入浴している人もストレスフリーです。

三菱

三菱のエコキュートは、毎日のお湯の使い方を学習し、必要に応じて自動的にお湯を沸き上げる「かしこいわき上げモード」を搭載。入浴後に浴槽の栓を抜くだけで「バブルおそうじ」機能が始まり、簡単に配管や熱交換器内の掃除がかないます。

日立

日立のエコキュートは年間給湯保温効率が高く、トップクラスの省エネ性能が魅力です。
配管のつまりの原因になるカルシウムなど流入を低減する「ナイアガラタフネス」は、硬度の高い水道水や井戸水を利用するご家庭でも安心して利用できます。

ふくもくの家はパナソニックのエコキュートを標準仕様

ふくもくの家の新築住宅では、「パナソニックのNSシリーズ フルオートタイプ」を標準装備。

引用:パナソニック株式会社「NSシリーズ フルオート

パナソニックのNSシリーズは、主に次の機能を搭載しています。

機能名          特徴
AIエコナビセンサーが浴室への出入りを感知して設定温度まで追い焚きを開始する
清潔機能浴槽のお湯を抜くたびに自動で配管洗浄を行う
ダブル湯温コントロール湯はりとキッチンなどの給湯を同時に行える
真空断熱材高性能真空断熱材の二重巻きで保温性能を高める
4本脚耐震設計技術震度7相当の地震に耐える貯湯ユニット設計
ソーラーチャージ太陽光発電の余剰電力を有効活用
エコキュート専用アプリ外出先から湯はりや沸き上げ休止を支持できる

快適な生活に必要な機能をほぼ網羅しているので、暮らしのクオリティが向上しますよ。

まとめ

エコキュートは、お湯を沸かす際に大気中の熱を活用することで電力の消費を抑えられる、環境にも家計にも優しいアイテムです。給湯は家庭のエネルギー消費で大きな割合を占めているので、今後家を建てたりリフォームを検討したりしている場合は、ぜひエコキュートの導入を検討しましょう。
ふくもくの家では、導入時にかかる初期コストを抑えるための補助金制度なども積極的に活用していきますので、エコキュートについて詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。

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