資金計画書って何?家づくりのための簡単ガイド|美濃加茂市のふくもくの家

2024.08.19

みなさん、こんにちは。
家づくりについて、最も大切な「資金計画書」ですが、見方や項目の内容などわかりますか?
最も重要でありながら、なかなか内容を知られていない事が多いです。
今回は、資金計画書の詳しい内容をご紹介させていただきます。

家づくりにおいて、最も重要な資金計画。自分たちの理想とする家を建てた場合、どれぐらい費用がかかるのか、どんな工事に費用がどれだけかかっているのか、明確にしてくれるものが資金計画書です。
ですが、初めて見る資金計画書は項目の意味が分からないことが多く、一度聞いて理解をしても、時間が経ってから見返した時は忘れていることもありがちです。そんな時のお助けコラムになればと思い、書かせていただきました。みなさんのご参考になれば幸いです。

資金計画書とは!?

家づくりを始めていくと必ず最初に「資金計画から」という話や、資金計画勉強会なるものが開催されているのをよく目にします。そもそも「資金計画書」とはいったいなんでしょうか?
それは、家づくりに必要な費用を一覧にまとめた総費用を出した書類になります。

資金の計画書なので、家を建てる際の費用について書かれています。その費用とは、建設にかかる費用を思い浮かべる方が多いと思いますが、建設費以外にも住宅ローン諸経費、建築にかかる諸経費、税金等さまざまなものがあります。建築費以外にもかかる費用が把握できるのが資金計画の大きな特徴でもあります。資金計画書には決められたフォーマットがなく、各会社さんそれぞれで作成をされています。ですので、色々なハウスメーカーさんや工務店さんで資金計画をすると、A社にはある項目がB社には入ってない!なんてこともあります。建築にかかる全ての費用が網羅されている資金計画書であれば予算オーバーの心配や、資金に余裕がある事がわかれば、設備のグレードアップなどの検討もできる指標となります。資金計画をする際は、家を建てたらこうゆうことがしたい!という希望を全て出し、資金計画書に反映してもらうことをおススメします。

資金計画書の内容とは!?

資金計画書を見てみると、いろんな項目があります。費用の項目はハウスメーカーさんや工務店さんによって異なります。ですが、どこに分類をされようとも支払うべき金額が漏れていなければ、資金計画書の役割を果たしています。大切なのは分類よりも、必要な金額が全て記載されているかどうかです。抜けがあっては資金計画書とは言えません。ですが費用の項目は普段見慣れない言葉が並んでいますよね。全て意味がわかりますか?代表的なものを挙げて、内容をご紹介しますね。

1.本体工事費用
その名の通り、家の建築費になります。標準仕様(※1)に対し、構造の変更や間取りの変更等により、費用も増減します。今人気の平屋も総2階建てに比べると、割増料金が発生する可能性が高いです。
また、建物の坪数(※2)によっても価格は変動します。大きければ大きいほど費用は高くなるイメージです。
例えば、本体価格2800万の建物に延床面積(※)が40坪の場合、坪単価は70万円になります。

※1:標準仕様とは・・・各会社が用意をしている基本的な設備や材料、デザインやプランの事を指します。基準のものと言えばわかりやすいかもしれませんね。基準の設備やプランでここは直したい、この設備はこのメーカーにしたいなどの変更が生じると、オプションとなり、追加費用が発生します。

※2:坪単価とは・・・1坪あたり(約3.3平米)の建築費を指します。
坪単価の出し方は、本体価格÷延床面積=坪単価 で算出されます。

※3:延床面積(のべゆかめんせき)とは・・・建物全ての各階の床面積を合計したものになります。
例えば、1階の床面積が20坪、2階の床面積が10坪の場合、延床面積は30坪ということになります。

2.付帯工事費用
建物工事費用以外にかかる費用のことを指します。例えば、ガス工事や給排水工事、外構工事費用などです。
中でも給排水工事には、下水道分担金や水道取り出し工事など必要になるケースがあり、費用も発生します。分担金の支払いや水道取り出し工事が必要かどうかは必ずハウスメーカーさんや工務店さん、もしくは土地を買われた不動産屋さんに確認する事をおすすめします。必要であれば必ず資金計画書の項目へ追加する必要があります。
また土地の地盤調査費用や地盤改良費も発生する場合もあります。家を建てるために買われた土地は、必ず地盤調査(※4)行います。その費用は入っていますか?もし、地盤調査の結果、土地の改良をしないといけない場合、改良費は入っていますか?こちらは良く見落とされがちですので、必ず確認をしておくことをおススメします。

※4:地盤調査とは…建物を建てる前に地盤の状態を確認すること。軟弱な地盤に建物を建ててしまうと、地盤沈下や家が傾いてしまうなどの危険性が出てきます。安全性の高い建物を建てる際に構造計算を実施します。構造計算をする際に地盤の調査をする必要があります。建て替えの場合も同様、地盤調査を行った方が良いです。

3.諸費用
物件価格以外にかかってくるコストの総称です。建築のために必要な各種税金や手数料のことです。
どこまで諸費用に含めるのかは難しいところですが、引っ越し代やご近所の挨拶回りのための粗品代、買い替える家電や家具、電化製品などの代金がかかることがあります。以上の点を踏まえ、諸費用が資金計画書に入っているのかどうか確認する必要があります。
要確認項目)設計費・建築確認申請・検査申請手数料・諸手続き費用等・・・

4.住宅ローン諸経費
住宅ローンを借りるにも諸経費がかかるんです。ローン保証料や事務手数料、団体信用生命保険特約料や印紙代などです。それぞれの金額は、どの住宅ローンを利用するのか、借りる金額によって変わってきます。こちらの項目の確認もお忘れなく。

5.税金・その他費用
1~4以外にかかる細かな費用もしっかり見ないといけません。
・税金(登録免許税・不動産取得税・消費税などのこと)
・印紙代(工事請負契約書・売買契約書の作成時に必要)
・つなぎ融資費用(利息、事務手数料など)
・水道加入金(自治体によって費用がかからないところもありますので、ご確認ください)
・引っ越し費用や仮住まい費用など・・・
他にも登記や抵当権設定費用や地鎮祭や上棟式に使用する費用なども入っているといいですね。

見落としがちな費用項目

建築確認申請、検査申請手数料
建築において必要な申請となります(地域によっては、提出不要となるところもあります)建築確認申請(※5)の費用も含まれているのか、確認をしてみてください。

※5:建築確認申請とは…建築確認の申請の事を指します。建築確認は、建物を工事する際に必要な手続きで、建築基準法に定められています。新築工事等着手する前に、確認検査機関もしくは、特定行政庁に必要書類を申請し、建築基準法や条例に適合しているのかを確認する事。建築確認が必要な建物で申請を出していない場合は、法律違反となります。確認検査機関・特定行政庁は、国土交通省や知事から指定された機関です。

火災保険料
建物や特約の内容次第で金額が変わってきます。また、5年一括での支払いではなく単年度払いも選択する事が出来ます。ですので、提示された資金計画書の火災保険料の欄が何年になっているのか、確認をしていただくことをおススメします。

登記費用(不動産登記)

不動産登記(※6)に関する費用は、おおまかに書くことはできるのですが、建てる建物や借りる金額によって、司法書士さんへお支払いする金額も変わってきます。

※6:不動産登記とは…土地や建物の所在や面積、所有者・住所・氏名などを公の帳簿に記載をして、一般公開することにより、権利関係の状況が誰にでもわかるようにするものです。

地盤改良費

前述でもお話しましたが、地盤調査後に改良の必要があると判断をされた場合、改良工事を行わないといけません。改良には多額に費用がかかるため、あるものとして考えないといけません。

引っ越し費用

新居への引っ越し代です。引っ越し業者さんへ頼む場合、費用がかかります。荷物の量や移動距離、引っ越す時期でも費用が変わってきます。またいらない家電等の処分費やアパート退去時の費用がかかる場合もありますので、確認をしてみてください。

家電家具購入費用

新居へ引っ越す際に、家電家具を新調される方が多いです。またお子様が自室を持ち、勉強机やベッド等も新調するようになると、プラスでお金がかかってきます。こちらも大切なチェック項目になりますので、確認をしてみてください。

その他にも、ご近所様への挨拶周りの粗品や地鎮祭等で必要なお供え物の品、上棟式の御礼の品等…も資金計画書の項目に入っていると安心ですね。

ふくもくの家が考える資金計画とは

ふくもくの家では、資金計画を最も重要なものだと考えております。生活スタイルや家族構成など、人それぞれです。同じ家族構成であっても生活スタイルが違えば、家計費も大きく変わってきます。その人、その家族にあった資金計画を実施していきます。そうしないと、将来住宅ローンが返せなくなってしまったり、家を売らないといけないという事になり兼ねません。命を懸けて建てるマイホームなので、全てのお客様にそのような思いをしてほしくありません。しっかり資金計画をすることで、無理なく返済していけるシュミレーションを一緒に考えてきます。どこよりも細かく、じっくり時間をかけてやらせていただいております。前のブログと重複する部分があるかと思いますが、ふくもくの家の資金計画は、まず、家計費を見直すことを最優先に取り組みます。現在の収支を確認するために「家計簿チェック」を実施します。そこで見直せる項目がないか一緒に確認をしていきます。ここで、どれだけの収入があり、どれだけの支出があるのか、どれだけのお金が残るのか現状の把握ができます。この内容を踏まえ、家づくりのご相談いただいた現在から完済までの生活予想をしていきます。お子様の進路やご家族の趣味、旅行、お車の購入など現段階で考えられる支出をヒヤリングさせていただきます。お聞きした内容を踏まえた返済シュミレーションを作成させていただきます。返済シュミレーションをすることで、毎日の生活や老後のために貯蓄しながら返済をしていける借入限度額が見えてきます。返済シュミレーションの内容を一緒に確認し、ご納得いただけましたら、総予算の大枠がわかります。その中で、マイホームで叶えたいこと、ご希望を全て出していただき、実際に形にした場合の土地の購入~新築生活スタートができるまでの総予算を算出した「総予算書」を作成します。(弊社では総予算書と表現していますが、資金計画書と同じ意味合いです)新築にはたくさんの叶えたい事があると思いますが、全てを叶えようとすると多額の費用を要します。限られた予算の中で検討していくには、この総予算書(資金計画書)が必須となります。何が重要で何を妥協できるのか目に見える形で検討していくことが可能です。予算をかけすぎても、妥協しすぎても、後悔に繋がってしまうので、それが注文住宅の怖いところではあります。こうならないためにも、資金計画は家づくりの一番最初に実施することが最重要だとふくもくの家では考えています。資金計画を行った上で、どんな家にするのか?どの会社に建ててもらうのか?どんな土地にするのか?を納得した上で考える事ができるのではないでしょうか。その中の選択肢にふくもくの家を入れていただけると嬉しいですが・・・(笑)

ふくもくの家が、第一に考えるのは、お会いした全てのお客様に幸せな家づくり、楽しい家づくりをしていただきたい!この想いだけです。このブログをお読みいただいて、少しでも弊社で資金計画をやってみようかな?と思われた方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。資金計画は無料でやらせていただいております。資金計画を弊社でやったから、ふくもくの家で建てないといけないという事はないので、お気軽にご連絡くださいね!お待ちしております。

まとめ

長々と資金計画書について、お話をさせていただきました。お金に関する事は家づくりでも一番不安に感じる部分かと思います。ですが、しっかりと資金計画を行う事で、借りられる予算ではなく、実際に返していける予算がわかり、安心して家づくりを進めていけます。せっかく資金計画をやっても抜けている項目があり、追加費用が発生してしまうようでは、楽しい家づくりとは言えませんよね。楽しい家づくりをするために、まず最初は資金計画をしっかりとやること!これがとても大切だとふくもくの家では考えています。資金面をクリアにして、楽しい家づくりをしていきましょう!!そのお力になれれば幸いです。

家づくりに関する資金面にご不安や疑問のある方は、お気軽にご相談ください。

資金計画のご相談はコチラから>>>

資金計画に関するご参考ページはこちら