ZEH住宅と長期優良住宅はどっちが得?違いをわかりやすく解説!|美濃加茂市のふくもくの家

2024.09.02

みなさんこんにちは、ふくもくの家です。
今回は住宅性能の評価基準としてメジャーながらも、違いがわかりづらい「ZEH住宅」と「長期優良住宅」ついて解説します。それぞれのメリットやデメリットも紹介するので、高性能でコスパの良いマイホームを手に入れたい方はぜひ参考にしてみてください。

ZEH住宅と長期優良住宅は何が違う?

結論から言うと、ZEH住宅の「省エネ性能に特化した家づくり」に対し、長期優良住宅は「長く良い状態で住み続けられる家づくり」を、メインにしている点が違います。
光熱費ゼロを目指す方にはZEH住宅、省エネ性能だけでなく地震などの災害にも備えたい方には長期優良住宅が人気です。
ここからはそれぞれの特徴やメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。

ZEH住宅とは

ZEH住宅とは、高い断熱性能と省エネ性能、そして太陽光発電などの創エネを採用することで、生活で使用するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回るのを目指した「省エネ住宅の最高水準」の家です。Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略称で、認定には年間のエネルギー収支がゼロになるように設計する必要があります。
他の省エネ住宅との大きな違いは、太陽光発電などの創エネルギー性能が必須である点です。石油など限りあるエネルギー資源を消費するのではなく、自分たちが使用するエネルギーを創り上げることで「持続可能な社会づくり」を目指します。省エネ性能に特化した制度のため、耐震性や耐久性など省エネ性能に直接かかわりのない性能の向上は求められません。

ZEH住宅4つの認定基準

ZEH住宅の認定を受けるためには、省エネ性能の向上を目的とした下記の基準を満たす必要があります。

  • 断熱等級5程度の外皮性能
  • 基準一次エネルギー消費量を20%以上削減
  • 再生可能エネルギーの導入
  • ①~③の取り組みにより一次エネルギー消費量を100%削減

住宅に求められる断熱性能は地域によって基準が異なりますが、どの地域でも断熱性能等級5以上の数値が条件です。断熱性能や一次エネルギー消費量の削減、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入により、石油等の一次エネルギーの消費量が実質0になるプランニングが求められます。条件が厳しいと感じますが、やはり冬場に日光が少ない地域などでは条件を満たすのが難しいようです。
そのため政府はZEH住宅の普及を推進するために、一次エネルギー消費量の削減率や地域環境により5つの段階を設けることで対象住宅の幅を広げています。

引用:ZEHフォローアップ委員会「ZEHの普及促進に向けた今後の検討の方向性について

「ZEH+」と「Nearly ZEH+」は、従来のZEH基準よりもさらに外皮性能が高く、2025年には断熱性能等級6以上の外皮性能に改定される予定です。認定を受けたZEHの種類によって、受けられる補助金制度の金額などが異なり、「ZEH+」と「Nearly ZEH+」は通常のZEH住宅よりも高い補助金額が設定されています。

ZEH住宅4つのメリット

ZEH住宅の認定によって得られる主なメリットについて、4つ紹介します。

最低限の光熱費で一年中快適に過ごせる

前述したとおり、ZEH住宅は生活に使うエネルギーを自分で作り出せるため、「消費エネルギー≦創作エネルギー」が実現し、電気代などの光熱費の実質ゼロが期待できます。太陽光発電で余った電力は電力会社に売電できるので、収益も得られます。
またエネルギー消費量を抑えるために、「部屋の熱を外に逃がさない」効果がある断熱性能も高く、少しの冷暖房で一年中快適に過ごせるでしょう。

停電時に非常電力で生活できる

ZEH住宅に蓄電池を設置している場合、太陽光で発電した電力を蓄えておけるため、災害時などに電力会社からの送電が途絶えても電気のある生活を維持できます。
たとえば積水化学工業株式会社が行った調査では、2019年の台風15号による千葉県の停電時に、太陽光と蓄電池を導入した家庭では約5日間の停電期間中も電気を利用できたという結果が残されています。
◎参考:積水化学工業株式会社「ZEH住宅の普及と自家消費型への転換

万が一の災害時も、蓄電池つきのZEH住宅なら健康や生活を守る術になるでしょう

ヒートショックや熱中症防止になる

家全体の断熱性能が高いZEH住宅は、リビングや廊下などフロアごとの温度差が生じにくくなるため、冬場の急な温度変化によって脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす「ヒートショック」の軽減が期待できます。また外気温の影響を受けにくいうえ、クーラーが効きやすいため、夏場でも快適な室温を維持しやすく、室内での熱中症リスクを抑えられるでしょう。

補助金制度を利用できる

ZEH住宅は、お得に建てられる補助金制度が毎年用意されています。
たとえば、ZEHの新築戸建て住宅を建築・購入する場合に利用できる「戸建住宅ZEH化等支援事業」という補助事業があります。補助金額はZEHの種類によって異なり、一次エネルギー消費量の削減率が高いZEH+なら1戸につき最大100万円の補助金の受け取りが可能です(2024年度)
他にも次世代ZEH+実証事業や次世代HEMS実証事業など、さまざまな補助金制度が用意されているので、適切に活用すれば初期費用を抑えられるでしょう。

ZEH住宅のデメリット

省エネ性能が高くメリットの多いZEH住宅ですが、高性能な資材や設備、そして太陽光パネルなどが必要になるため、一般的な住宅よりも初期費用が高くなりやすいのがデメリットです。
また発電量は天候に左右されるため、計画段階のようにエネルギー消費量がゼロにならない月もあるかもしれません。基本的には一般的な住宅よりも消費エネルギーが20%以上削減でき、効率よく創エネもできれば光熱費がほとんどかからない家が実現します。長い目で見れば、初期費用の高さは気にならなくなるでしょう。

2030年以降はすべての新築住宅がZEH水準へ

現在日本では2050年の脱炭素社会実現に向けて、「2030年以降新築される住宅でZEH基準の省エネ性能の確保を目指す」という政策目標を設定しています。
そのため2030年までに家づくりを検討されている場合も、ZEH水準の省エネ性能を目指すのがおすすめです。弊社の注文住宅はすべて、ZEH水準を満たす断熱等級5以上の外皮性能や換気設備を標準装備。
高性能なだけでなく流行に左右されない洗礼されたデザインも兼ね備えたプランで、満足度の高い家づくりをご提供いたします。

長期優良住宅とは

長期優良住宅とは、長期にわたり家を良好な状態に保つための措置を講じられた優良な住宅です。
省エネ性はもちろん、「劣化しにくい資材を使っているか」「地震にあっても最小限の被害で済むか」など、さまざまな視点から「長持ちする家」を目指す必要があります。
長期優良住宅は、従来の「作っては壊す」社会から「良質なものを作って、手入れをしながら大切に使い続ける」社会への転換を目的にしており、ZEH住宅とは違った面から「持続可能な社会」を目指している制度です。

長期優良住宅5つの認定基準

長期優良住宅の認定を受けるには、国が定めた「長期優良住宅認定制度」をクリアする必要があります。主な基準は下記の5つです。

  • 長く住み続けるための構造と設備
  • 居住環境への配慮
  • 一定面積以上の住戸面
  • 住宅を維持保全するための計画
  • 自然災害への配慮

長期優良住宅の認定には、数世代にわたり使い続けられる住宅の構造躯体ができていることや、耐震等級2以上の耐震性など、住宅を長く使い続けるための基準が細かく設けられています。
さらに引き渡し後も品質を維持するために、定期的な点検やメンテナンスなどに関する計画も策定されなければいけません。他にも床面積の合計も75㎡以上であることが決められているなど、具体的で厳しい基準が多数存在するので、確かな安全と安心が保証されたマイホームを入手したい方にぴったりだと言えます。

長期優良住宅3つのメリット

長期優良住宅の認定で得られるメリットを、3つ解説します。

長期的に安全で快適な暮らしが期待できる

前述した通り、長期優良住宅は劣化や災害に強く、長期的に安全で快適な暮らしが期待できます。お客様はもちろん、お子さまやお孫さまの代まで、お客様が住み続けた家を建て替えずに引き継ぐこともできるでしょう。

メンテナンス費用を軽減できる

長期優良住宅は構造躯体などに劣化対策がされていたり、維持保全計画が徹底されていたりするため、家が劣化しにくく、メンテナンス費用の軽減が期待できます。耐震性も、災害時の避難所として指定される学校などの公共施設と同等の「耐震等級2」なので、大地震が発生した場合も倒壊する可能性が少なく、修繕費が最低限で済むでしょう。

住宅ローン減税や地震保険料の割引を利用できる

5,000万円以上の住宅ローンを検討している方にとって、長期優良住宅の住宅ローン減税制度は非常にお得です。一般住宅の住宅ローン減税対象限度額が4,000万円なのに対し、長期優良住宅は5,000万円まで対象で、10年間で最大100万円の差がつきます。他にもフラット35の金利が優遇される、地震保険料が30%引き下げられるなどの恩恵があります。

長期優良住宅のデメリット

長期優良住宅のデメリットは、ZEH住宅と同様に初期費用が高額になりやすい点です。長期優良住宅の認定を受けるのに必要な耐震性能や省エネ性能の向上、劣化への対策には高品質な材料や設備が必要になるうえ申請手続きに手数料もかかるので、省エネ性能や耐震性が最低限の一般住宅と比較すると購入費が高く感じるでしょう。住宅ローン控除やランニングコストを考慮すればお得ですが、メリットを感じるまでに時間がかかるかもしれません。
また長期優良住宅は計画や申請に時間や手間がかかり、入居後も維持保全計画に従った定期点検やメンテナンスが必須です。その分耐久性が高く、住宅の不良や劣化にもすぐ対応できるため、安心感が増すとも言えます。長持ちする資材はメンテナンス費用も抑えられるため、初期費用だけで判断するのではなく長期的な視点で考えるのが大切です。

まとめ

ZEH住宅と長期優良住宅の違いは、「省エネ性能に特化した家」と「長期的に良好な状態を維持するのを目的にした家」という点です。目指す目的が異なるため、どちらを選べばお得なのかは断言できません。光熱費の実質ゼロに魅力を感じるならZEH住宅、取り壊しや建て替えをせずに長く住み続けたい場合は長期優良住宅を選ぶと、満足度が高いマイホームが手に入るでしょう。ZEH住宅や長期優良住宅は初期費用が高くなりがちなため、家計を圧迫させない資金計画が重要です。

弊社ではお客様の予算に適した資金計画を、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ専門スタッフがサポートしますので、安心してご相談ください。

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