住宅の図面の見方は?記号やチェックポイントをわかりやすく解説|美濃加茂市の工務店ならふくもくの家

2024.12.02

みなさんこんにちは、美濃加茂市の工務店のふくもくの家です。
今回は家づくりの要となる設計図面、その中でも室内の間取り全体を確認できる平面図について解説します。基本的な見方や記号・用語の説明はもちろん、平面図をチェックする際に注目するべきポイントも記載するので、理想のマイホームを手に入れたい方はぜひチェックしてくださいね。

住宅の設計図面とは?

家づくりをする際、設計士にどのような家を建てたいか要望を伝えることから始まります。施主であるお客様の要望を聞いた設計士は、望みを最大限に生かせるようにさまざまな角度から設計図面を作成し、建築会社や施工業者はその図面をもとに住宅を建築します。
つまり設計図面は、お客様の要望を正しく現場に伝えるために重大な手段です。
万が一お客様が図面を正確に把握できなくても、家づくりを進めるのは可能です。
しかし図面の意味を理解し、自身の要望がきちんと伝わっているか把握できると、完成後の「こんなはずではなかった」を防げ、満足度の高い家づくりがかなうでしょう。

住宅に関する設計図面は10種類以上!

前述したとおり、お客様の要望に応える家づくりには正確な設計図面が必要であり、設計士は現場に情報を正しく伝えるために10種類以上の設計図を作成します。
その中でもお客様が目にする機会が多い図面は、下記の3つです。

  • 配置図
  • 立面図
  • 平面図

それぞれの特徴について、ひとつずつ解説していきますね。

配置図

配置図とは、建物と敷地の位置関係や敷地の高低差、道路・隣地との関係、方位などを示した図面です。庭や車庫など外構の設計が記載されている場合もあり、住宅全体の姿を俯瞰する際に役立ちます。隣地や道路からプライバシーを守れるか、建物と外構のバランスが適切かなど確認しましょう。

立面図

立体図とは、建物の外観の仕上がりを東西南北の四面から確認できる図面で、姿図とも呼ばれています。立体図では全体の雰囲気だけでなく、窓やドアの配置などのバランスをチェックするのが大切です。特に一面にある窓の大きさや高さがバラバラすぎると野暮ったく見えてしまうため、窓の大きさや横のラインを揃えるなど、綺麗に見える配置を意識しましょう。

平面図

平面図は室内を平面上に描いた図面で、実際の部屋の寸法をそのまま縮小して記載しています。
設計図面の中でも、室内の間取りを一目で確認できるのが特徴です。
平面図に記載されている主な内容は、下記の4点です。

  • リビングやキッチンなど部屋のタイプ
  • 部屋の詳細な大きさ
  • 南北など部屋の方角
  • 窓や扉・収納・設備の位置

設計士と室内の間取りを話し合う際は、平面図を使用しながら進めるのが基本です。

平面図と間取り図の違い

間取り図とは、部屋の配置や種類、向き、広さなどを平面図で確認できる図面です。
室内を俯瞰から確認できるという点では平面図と同じですが、間取り図の目的は部屋のレイアウトを伝えることなので、正確な広さや換気システムなどの場所は記載されていません。
室内外の寸法を縮尺で作成し、窓や扉などの建具の種類まで詳細に記したのが平面図です。

平面図に使われる記号の意味

ここからは、理想の間取りづくりに欠かせない平面図の見方について詳しく解説します。
まず平面図には、建築に関する専門的な記号が多数使われているため、どの記号がどのような設備を表しているのか知っておくのが大切です。
そこで、平面図でよく使用される記号とその意味について紹介します。

部屋の種類や設備に関係する記号

平面図に記載されているローマ字は、部屋の種類や設備を表しています。
主要な記号は、下記のとおりです。

記号名称
Kキッチン
DKダイニングキッチン
LDKリビングダイニングキッチン
BRベッドルーム
UBユニットバス
WCトイレ
SRサービスルーム
CLクローゼット
WICウォークインクローゼット
SICシューズクローゼット
SBシューズボックス
PBLバルコニー
RFロフト
EVエレベーター
ACエアコン
DSダクトスペース
PS配管スペース
MBメーターボックス
R冷蔵庫設置スペース
W洗濯機設置スペース

窓に関係する記号

引き違い窓や横すべり窓など、窓にまつわる主な記号は下記のとおりです。

記号名称特徴
引き違い窓左右のガラス戸がスライド式に開閉できる窓
片開き窓左右どちらかの窓が室内外の一方に開く窓
両開き窓
左右両方の窓が室内外の一方に開く窓
縦すべり窓
縦方向を回転軸として室外にすべり出しながら開く窓
横すべり窓窓枠の左右にあるレールに沿って室外にすべり出しながら開く窓
装飾窓開くことができず、採光やデザイン性を目的とした窓で、FIX窓やはめ殺し窓とも呼ばれる
シャッター付き窓シャッターが設置された窓
雨戸付き窓雨戸が設置された窓
面格子付き窓面格子が設置された窓

扉や戸に関係する記号

玄関ドアや室内ドアなど、扉に関係する記号は下記のとおりです。

記号名称特徴
片開き戸左右どちらか一方的に開く扉
両開き戸二枚の扉が対象に開く扉
親子戸両開きの扉で、2枚の扉の幅が異なる
折戸扉を左右どちらか一方に折りたたむ開く扉
2枚折戸2枚の戸を左右に折りたたむ扉
アコーディオンドア折り畳みまたはジャバラタイプの扉で、左右どちらか一方にスライドして開く
引き違い戸2枚以上で構成された扉を左右どちらかにスライドして開く
引き込み戸スライドした戸が壁の中に納まる扉

照明や電気設備に関係する記号

照明や電気設備に関係する主な記号は、下記のとおりです。

記号名称特徴
シーリングライト天井に設置するタイプの照明器具
ダウンライト天井に埋め込むタイプの照明器具
ブラケットライト壁に埋め込むタイプの照明器具
スイッチ照明設備などのスイッチ
3路スイッチ2箇所で切り替えができるスイッチで、3箇所の場合は4路スイッチと呼ばれる
コンセントコンセントのことで、数字は口数
TVコンセントテレビ端子つきコンセント
アース付きコンセントアース付きコンセントで、水回りなどに用いられる
防水コンセント防水加工がされているコンセントで、主に屋外に使用される
エアコン用コンセントエアコン用の電気コンセント
インターホンインターホンの親機
分電盤建物全体の電気を管理する設備

換気設備などに関係する記号

記号名称特徴
換気扇(壁)壁に取り付けるタイプの換気扇で、空気の流れを矢印で示す
換気扇(天井)天井に埋め込むタイプの換気扇
給気口室内に外気を取り入れる設備
24時間換気システム第一種換気システムで用いられる設備

平面図をチェックする際に押さえておきたいポイント

次に、平面図で間取りを確認する際にチェックしておきたいポイントを6つ解説します。

部屋の広さ

平面図は実際のサイズをそのまま縮尺した図面なので、部屋の広さなどをイメージしやすいのがメリットです。各部屋の広さを見比べながら、それぞれの場所に適切な広さが確保されているか確認しましょう。部屋の広さを表す「畳」や「坪」「㎡(平米)」のサイズ感については、後ほど詳しく解説します。

部屋の向き

平面図には東西南北の判別ができる方位図が記載されており、その部屋がどの向きにあるのかを把握できます。南向きで日当たりが良好な場所にはリビング、北向きには日当たりに快適さが左右されにくいトイレや浴室を配置するなど、採光を意識しながら部屋の配置をチェックしましょう。

窓の配置や数

窓は数が多ければ多いほど通気性や採光性を確保しやすく、日中に自然光だけで過ごしやすい家がかないます。しかし、窓は住宅の設備の中でも外気が入りやすい場所なので、過度な設置は断熱性や気密性を落としてしまう恐れがあります。
また空き巣などの侵入経路にもなり得るため、通気性や採光性に必要な数は確保しつつ、防犯や断熱性などにも配慮した種類や場所を選びましょう。
腰窓の下に家具を設置したい場合も、窓の高さと家具のバランスを考慮するのが大切です。

>>窓が果たす役割について詳しく知りたい方はコチラ

窓の配置や数

扉は生活動線を意識しながら配置場所を確認すると、日々の暮らしのひと手間を軽減できます。
扉の前には家具や設備を配置できないので、引き渡し後のインテリアの配置をイメージしながら検討するのも大切です。特に住宅でよく使用される片開きドアは、部屋の内側に向かって開く「内開き」と外側に向かって開く「外開き」があります。
外開きは廊下にいる人に衝突する危険性があるため、部屋のドアは内開きが基本です。
同じ内開きでも「右開き」と「左開き」があり、壁側に向かって扉を開けられるものを選ぶと動線がスムーズになるでしょう。ドアの開閉で発生するデッドスペースをなくしたい場合は、引き違い戸や引き込み戸がおすすめです。

柱や耐力壁の配置

住宅には木造や鉄骨などの構造に関わらず、重たい体を支えるための柱があります。また木造軸組工法や2×4工法では、地震や台風による横揺れの力に抵抗するための「耐力壁」が必要箇所に設置されています。大きな柱や耐力壁は取り壊すことができないため、将来的にリビングを広げるなどのリフォームを検討している場合は、あらかじめ設計士に相談するのが安心です。

収納の数や場所

いつ来客が表れても困らない、美しいマイホームを維持するには、収納の多さや使いやすさが不可欠です。基本的に収納が多いほど、部屋を広く快適に保ちやすくなるでしょう。
また一か所に大きな収納スペースを確保するよりも、部屋ごとに収納スペースを用意すると片付けの手間が省けます。階段の下など、居住スペースとしては使いづらいデッドスペースがある場合は、収納への活用を検討してみましょう。

キッチン・浴室・トイレなどの水回り

キッチンや浴室、トイレなどの水回りは、1階と2階でそろえると水道管等の設置が最低限で済むため、コスト削減が期待できます。特にトイレは、プライベートを確保するためにもこだわるべきポイントです。例えば寝室の近くにトイレがあると夜間トイレに行く際に便利ですが、水を流す音で他の家族の眠りを妨げてしまう恐れがあります。
また家事動線をスムーズにしたい方は、キッチンと浴室が隣接していると、料理の合間に洗濯物を片付けられるなどのメリットが感じられるでしょう。

1坪を畳や㎡(平米)で表すといくつ?

家づくりでは、室内の広さを表す際に「坪」「畳」「㎡(平米)」などの表記を使用しますが、広さを比較する際に表記が統一していないとわかりづらいですよね。
まず坪は「尺貫法」という尺を基準にした単位で、一辺が6尺(約1.82m)の正方形を1坪と定めています。したがって、1坪あたりの面積を平米で表す計算式は「1.82m×1.82m=3.3㎡」となり、「1坪=約3.3㎡」です。
一方、1畳はその単位のとおり、畳1枚分の広さを表します。1坪はおおよそ、畳2枚分です。

なお畳の大きさは、地域によって多少異なります。

エリア1畳あたりの広さ
東日本(江戸間)176.0cm×87.8cm=1.54㎡
東海(中京間)182.0cm×91.0cm=1.65㎡
西日本エリア(京間)191.0cm×95.5cm=1.82㎡

近年は地域に関係なく建築会社によって採用する大きさが異なるケースもあるため、気になる方は建築会社に尋ねてみましょう。坪あたりの畳や平米の広さを一覧にしましたので、部屋や敷地の比較する際の参考にしてください。

平米
1坪約2畳3.3㎡
3坪約6畳9.72㎡
5坪約10畳16.5㎡
10坪約20畳33.1㎡
15坪約30畳49.6㎡

満足度の高い家づくりには信頼できる建築会社や設計士選びが不可欠

ここまで、平面図の見方やチェックポイントについて解説しました。
しかし実際に平面図をチェックし、気になる点や要望と異なる点を見つけたとしても、設計士にうまく伝えられないという方も少なくありません。そのため家づくりでは、お客様の言葉にできない不安などを汲み取れるスキルや、本音で意見を言い合うことができる設計士に出会うのが非常に重要です。

私たち美濃加茂市工務店のふくもくの家では、お客様との信頼関係構築を第一にし、お客様が持つイメージを共有しながら最適な間取りをご提案します。大切なマイホームづくりを任されたパートナーとしての責任を持ち、お客様の思いを大切にした家づくりを行いますので、小さな不安も大きな夢も安心してお話ください。

まとめ

住宅の設計図面は、建材の発注や現場での施工を円滑に進めるのが最大の目的です。
しかし施主であるお客様がチェックすることで、要望が正しく設計士に伝わっているか確認する手段にもなります。完成後の「理想と違う」を避けるためにも、平面図や立体図などで気になる点や不明な点などがあった場合はためらわず、設計士に確認するのをおすすめします。

岐阜県美濃加茂市周辺で家づくりを楽しむなら工務店のふくもくの家におまかせ!

岐阜県美濃加茂市周辺で信頼できる家づくりのパートナーを探している方は、美濃加茂市工務店のふくもくの家におまかせください。お客様との信頼関係を第一に考える設計士が、小さな悩みにも丁寧に寄り添い、満足度の高い家づくりを提供します。

>>ふくもくの家のコンセプトはコチラ

「実際に体感してみないと判断できない……」
そのような方はぜひ、弊社自慢の家を体感できるモデルハウスにお越しください。予約制で随時開催しておりますので、ネットや電話でお気軽にご相談いただけます。

>>お問い合わせはコチラ

美濃加茂市の工務店のふくもくの家では、お家づくりに係るイベントも随時開催していますので、ご興味のある方はぜひイベント情報もチェックしてくださいね。

>>最新のイベント情報はコチラ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。